苦しみながらも国士大に勝利!/関東学生秋季リーグ戦

2011.09.04



 春季リーグを50年ぶりの3位入賞という好成績で終えた本学。秋の目標はもちろん優勝。春に比べ各チーム仕上がってくる状況で、本学はどのような戦いを見せてくれるだろうか。

 初戦の相手は国士大。春季リーグでは本学は32―17と快勝した。しかし去年のインカレ優勝校の国士大は秋に向けてチームを修正してきており、試合は最後まで目の離せない緊迫した展開となった。

 序盤はディフェンスが機能しながらも相手のパワープレーに押し込まれ失点が止まらず苦しい展開が続く。しかし本学も春季リーグ戦得点王の池辺(政経2)を中心に得点を挙げ、食らい付く。なかなか点差を埋められない嫌な展開を打破したのは、今夏本学が強化してきた速攻だった。クロスからのリターンパスで左にずらす形が非常に機能し点差を縮め、15分布施(法3)が速攻から飛び込み逆転に成功。その後もいい流れが続き、前半を4点差をつけて折り返す。

 迎えた後半、打ち合いとなった前半とは打って変わって両チームとも点が奪えない展開が続く。本学は積極的に前に出てきた国士大のディフェンスに対して得点を奪えない。徐々に点差を縮められ、9分についに追い付かれてしまう。ここで本学もようやく池辺を中心にオフェンスが機能し、逆転を許さない。何とか突き放したいところだが、17分退場者を出してしまい数的不利の中逆転を許してしまう。しかし今年の本学はここで気持ちが折れない強さがある。池辺のステップシュート、大倉(商2)のポストシュートなどですぐに追い付き粘りを見せる。この粘りにキーパー荻原(営2)がファインセーブの連発で応え、攻守がうまくかみ合いだす。26分ついに大倉のゴールで逆転に成功。その後食らいつく国士大を何とか振り切り2点差で試合は終了した。

 常に点差が離れず苦しい展開が続いたが「初戦は勝つことが重要。反省点もいろいろあるが、前半の速攻やエース池辺の12得点などうちのいいところも出せた」(松本コーチ)と、初戦を勝利という結果で終えたことに安堵(あんど)の表情を浮かべながら話すように、チームには試合後明るい雰囲気が出ていた。明日の東海戦もリーグ戦優勝を目指す本学にとって絶対に落とせない試合。後半に春季上位チームとの対戦を残す日程の中で、しっかり勝って序盤戦を終えたいところだ。

~試合後のコメント~
松本コーチ
「秋はどのチームも完成度を上げてくるので、苦しい戦いは予想していた。そんな中で難しい初戦を勝てたのは大きい。前半はディフェンスも良かったし、得点も取るべき人がちゃんと取れていた。課題はまだまだあるが、優勝に向けて負けられない戦いが続くので頑張っていきたい」。

寺田主将(商4)
「リーグ戦は毎回何が起こるか分からないので初戦はとりあえず勝つことしか考えてなかった。ディフェンスからの展開がうまくはまった。キーパーの2人はどっちを使ってもいいくらい調子が良かった。得点源の池辺は春に活躍し、彼なりにまた成長したと思う。リーグ戦ではどの試合も死に物狂いで勝ちにいきたい」。

池辺
「初戦ということで、とりあえず練習でやってきたことをやり切ることを意識し、またリーグ戦で優勝するためにも勢いをつけるために勝ちたいという思いで試合に臨んだ。今回の試合ではディフェンスからの速攻と練習でやってきたことができて良かった。自分たちのペースで試合を運べたなと思えます。後半に入って相手のペースになりそうになったけど、そこで慌てず落ち着いて自分たちのペースに戻せるかが重要で、実際に戻すことができたのは今の自分たちの力だと思う」。

大倉
「ぎりぎり。前半も後半もスタートをミスった。リーグ戦は初戦で勝つことで次の試合への流れが変わってくる。内容よりも結果として1勝というのは大きかった。個人的にはポストでブロッキングがきつくなった。春で目を付けられ秋は相手のマークがあるから、その中でチーム内で貢献したい。これからの試合でその感覚をつかめればいい」。

布施
「今日はチーム力で勝てた。速攻を止められてしまったので、そこを改善してリズムに乗れるようにしたい。速攻で点を取れるようなチームを目指しているから。今日の反省は相手のエースを防ぎ切れなかったこと。守りからリズムに乗れなかったから明日はできるようにしたい。(明日の東海大戦は)守って速攻で攻めて点差を広げ勝ちたい」。

小澤(法2)
「チームが調子の良いときに自分も決めるのは当たり前。チームが調子の悪いときに(チームの)手助けができない。チームの調子が悪いとき自分が絡んでチームを盛り上げたい。ディフェンスでサイドから決められ追い付かれた。相手のエースとの駆け引きやポストとの1対1が課題。このリーグ戦で直していければいい」。