(3)いざ表彰台へ!3年生コンビ伊与部・作道
世界も視野に 伊与部嵩
伊与部(商3)は4月に震災の影響で日本選手権に代わる競泳国際大会代表選手選考会で100m背泳ぎ、200m背泳ぎともに4位入賞を果たしている実力選手。昨年のインカレは100m背泳ぎで3位と表彰台へ上った。
伊与部の目は世界にも向いていた。水泳ではインターナショナル選手標準記録というものがあり、対象の大会で規定のタイムを切るとオリンピック強化選手として合宿に参加することができる。インカレも対象の大会の中には含まれている。伊与部は高校2年生の時からその記録の突破を目指している。現在の自己ベストとインターナショナル選手標準記録との差は約0.2秒。この差は簡単には縮まらない。だが「自分がどこまでいけるか」と伊与部はさらなる高みへ挑戦する。
もちろんチームの目標である総合優勝も忘れてはいない。「チームに得点を与えるために表彰台へ。2位は狙いたい」とチームのためにも伊与部は泳ぐ。
何事にもマイペース 作道舞
1年次のインカレで出場した400m個人メドレーで自己ベストを更新し、3位に輝いた作道(情コミ3)。この時のことを「ベストを出しても無理だと思っていたから驚いた」と振り返る。しかし、インカレで3位入賞した後、プレッシャーを感じることがあったという。そこは持ち前のマイペースな性格ではねのけた。今回のインカレも「気負わず、気楽に」をモットーに試合に挑む。
そんな彼女が個人メドレーを選んだのは「4種目泳ぐから楽しそう」と思ったから。だが、それが個人メドレーの難しいところだ。作道は自由形を得意とするが、平泳ぎが苦手だ。昔から苦手だという平泳ぎの改善が常に彼女の課題である。とにかく平泳ぎに慣れる必要があると感じている作道は平泳ぎを特に泳ぎ込んでいる。インカレでも苦手の平泳ぎでどれだけタイムを落とさず、得意の自由形で追い詰めることができるかが勝利へのカギとなるだろう。
「決勝に残ってメダルがほしい」。1度は上った表彰台への思いは強いはずだ。作道は自分のリズムを崩さずマイペースに表彰台を狙う。
◆伊与部嵩 いよべたかし 商4 湘南工科大附高出 175cm・72kg
◆作道舞 つくりみちまい 情コミ4 藤村女子高出 165cm
◆第87回 日本学生選手権◆
日程:9月2~4日
会場:横浜国際プール(神奈川県横浜市)
◆会場へのアクセス◆
横浜市営地下鉄「北山田」駅から徒歩5分
次回は8月26日アップ予定です。お楽しみに。
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