(1)昨年の経験を力に!金子・鮫島

2011.08.16

昨年の結果は今年の自信!金子貴宏

 昨年のインカレでは100m平泳ぎ3位で表彰台入りを果たした金子(理工3)。昨年はインカレまでに行われた大会で納得のいく結果が出せず、焦っていたという。しかし、インカレ当日には全国の強敵と肩を並べ表彰台へ上った。
 先週まで浜松で行われていた水泳部の強化合宿では「思うように体が動かなくて、沈んでいた」と好調ではなかった様子。しかし「きついなりに頑張ろう」と心に決め毎日練習に励んだ。また、合宿はコーチが不在の中行われたことにより「いつもよりみんな声を出して良い雰囲気でできた」とチームとしての収穫もあった。
 合宿を終えた今、まだ好調とは言えない金子。今年も焦っている部分はあるという。しかし「昨年(結果を)出せたから今年も出せる」と、彼にとって昨年の結果が今年の自信につながっている。
 昨年3位に輝いた100m平泳ぎには今年も出場が決まっているが、今年のシーズンベストは全国8位ほどの記録だという。また、同じ種目には世界水泳に出場した富田(中京大)や立石(慶大)という強敵の存在がいるということも忘れてはいけない。しかし、金子は「どちらか倒すくらいの気持ちで、2人と一緒に表彰台に立つ」と強気な姿勢を見せ、「チームの総合優勝に貢献したい」と大きな目標を目指す。昨年の自分を超えるために「できることをしっかりやる」。インカレまでの残された時間で最後の調整に入る。

心技体そろえ、インカレへ!鮫島渓太

 「目の前のレースに集中するだけ」。そうインカレへの意気込みを語ったのは鮫島(商2)だ。昨年のインカレでは400m個人メドレー4位。あと一歩のところで表彰台を逃した。彼は昨年のレースを「順位は悪くなかったけど、記録が悪かった」と振り返る。
 今年は浜松での強化合宿に参加せず、自身が所属するクラブチームでの練習に明け暮れた。普段から泳ぎ慣れたプールで小さなころから自分を見てくれているコーチとの練習。それまでは調子が良くなかった鮫島もそこでの練習によって「泳ぎの修正ができた」という。クラブチームでの集中練習が終わってからも「疲れはたまっているが、調子は良い」。
 昨年、鮫島が出場した種目には4年生の選手がいたことで「安心だった」。しかし今年は鮫島ただ1人。また、彼が出場する個人メドレーには世界水泳銅メダリストの堀畑(日体大)がいる。しかし「記録を出せば順位は上がってくる。自分の記録を出すことに集中したい」。強敵を前にしても、自分のペースを大切にする鮫島。「昨年の自分をしっかり見直して、昨年とは違う結果を残していくつもり」と積極的な姿勢を見せるとともに「自分のことに集中して心技体しっかりそろえてインカレを迎えたい」と力強い言葉を残した。

◆金子貴宏 かねこたかひろ 理工3 春日部共栄高出 177cm・71kg

◆鮫島渓太 さめじまけいた 商2 武南高出 172cm・65kg

◆第87回 日本学生選手権◆
日程:9月2~4日
会場:横浜国際プール(神奈川県横浜市)
◆会場へのアクセス◆
横浜市営地下鉄「北山田」駅から徒歩5分

次回は8月19日アップ予定です。お楽しみに。

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