7人が本選へ/関東学生個人選手権

2011.08.15
 例年通りの暑さの中、今年もターゲットインカレの選考を兼ねる関東学生個人選手権が開幕した。シーズン最大の個人戦ということで、1年生の未経験者を除く多くの選手が出場。本戦には7人が駒を進めた。

 深澤、中村(和)と2人の2年生が本選出場を決める一方、悔しい結果に終わったのが前主将の武舎だった。武舎は昨年予選の15位から大きく順位を落とし157位。ラストイヤーで本選出場を逃すこととなった。試合後武舎は、言葉の端々に悔しさをにじませながら、「ふがいなさはあるが、結果がこうである以上は実力不足」と最後の個人ターゲットを振り返った。

 そして、今季リーグ戦から好調を維持し、今大会でも金田主将を上回るチーム2位の成績を残したのが中村(和)だ。中村(和)はリーグ戦時から「チームの中心選手になって引っ張る」という明確な目標を掲げ試合に臨んできた。本人は「練習通りの射ができなかった」と自らの射に納得とはいかないようだが、堂々の本選出場は自覚を持った取り組みが現れた結果といえるだろう。
 本選まであと10日。猛暑の中、最後の追い込みでインカレ出場を確実なものにしたい。

☆試合後のコメント☆
武舎
「本調子でなく、去年より40点も低かった。調整不足だと思う。最後だから楽しくやるのを意識した。ふがいなさはあるが、結果がこうである以上は実力不足なので。個人戦では自分との戦いで集中するのが大変。団体戦で、みんなを元気付けてやっていくのが得意だった。(後輩へ)何ごとも努力次第で、努力は裏切らない。これがこの部で学んだことの一つでもあるから、後輩には継続してもらいたい」

小出
「あまり良くなかった。(コンパウンドを)始めて1カ月で、慣れていないからってのもあると思う。風は気にならなかった。まだまだやり慣れない部分があるので、練習で詰めていきたい」

西山
「調整不足だと思う。部員としての3年は得るものが多く、過ぎるのが早かった。1年の時から入っていれば良かった。今年は3年生の力に支えられてきたと思う。後輩に伝えたいのは、努力すれば報われるが、しなければそこまでってこと。やっただけ成果が出る。後輩は悔いを残さないようにやってほしい」

金田主将
「練習より点が出た。調子は悪かったが、点は出たので良かった。去年とか予選通過ができなくて嫌な感じもあったけど通れそうなのでよかった。試合だということを意識しないようにやってきたが、一回いい点が出て自分のペースをつかめた。ロングのほうを時間かけて調整しようと思う。後輩も見てるし、今年こそインカレへ行きます!」

中村(圭)
「必要以上にインカレを意識し過ぎてしまった結果、調子を崩してしまった。落ち着いて臨もうとは思っていたのですが…。技術面では、押し手を残すのを意識しようとしたが、逆に力が入ってしまった。次は練習量を増やして試合を意識し過ぎず、練習通りにできるようにしたい。( 後輩へ)少しの間抜けるから、サポートとかは少ない時間で頑張る。(次に向けての意気込み)自然体でベストを尽くす」

大島
「50mは良かった。30mは思うように当たらなかった。緊張して、一度当たらないと焦ってしまうのでもっと試合形式に慣れないといけない。練習量を増やしていきたい」

加藤
「久々にいい点が出た。手元の形など、直前で変えたところもあるので今のベストは出せたと思う。ミスとかしてしまうと頭が真っ白になってしまうので、いかに練習のようにやれるかだと思う。ぼんやりとはできていたと思う。次は自分らしく射っていく。周りを見て焦ると形が崩れるので、目の前に集中してやっていきたい」

小島
「本選は行けないと思うけど、まずは良かった。明治の立ち位置が並んでたからあまり緊張せずに平常心でできた。30mの時に押し手が弱かったと思うが、そこは近射で射形を意識して練習していきたい。試合で600点を越えていきたい」

新沼
「最近は調子悪い。コーチに見てもらったものをフィットさせ切れなかった。50、30mともに伸びず、ひどかった。射つ前からの意識するところ、チェックポイントが分かったから、帰っても意識してやろうと思う。今回のが最低だと思って、安定した射ができればいい」

松原
「前半は当たりが悪くなくて、順調に射てたが後半に思ったより上がらず、最後にミス(力み過ぎ、気の緩み)をしてしまったこともあって納得のいく結果が出なかった。この悔しさをバネにして、本選に出れれば挽回していきたい。練習で自分のチェックポイントを作って、試合で確認していけるようにしたい。自分の納得のいく射をしていきたい」

石黒
「ベストコンディションではない。しっかりしたフォームで、狙い過ぎないようにして練習してきた。アンカーをしっかりさせて、支点を残すことを意識してやったがイメージとは違った。次は肩の調子を良くして、また、体幹を鍛えて臨みたい」

柏木
「テストがあって、しばらく練習できなかった割にはよかったと思う。収穫点は、道具を変えて、その感じが分かったこと。修正点は、道具を変えて試合までになじまなかったこと。この夏は練習量を増やしてフィットさせようと思う。気持ちで負けないようにしたい」

小久江
「自己新が出て良かった。テスト終わってから練習したかいがあった。やればとりあえずはできると思った。これからも今日と同じようなモチベーションでやっていきたい」

中村(和)
「練習通りの射ができなかった。でも、試合の方が矢数が少ないのでより集中して臨める。試験後なので、質の高い練習をするよう心掛けてきた。本番の方が点が出ました。次の試合までに、まだ射形を直す時間もあるので、ベストを尽くしていきたい」

深澤
「全然駄目だった。自分の射ができておらず、納得できなかった。構えが長かったが、もっと気軽に射ちたかった。自分に負けたのだと思う。優勝を狙っていたので、逆にプレッシャーになってしまった。練習で調子が良かったので油断してしまった部分もある。去年は行けなかったので、今年はインカレ行きます!」

中村(彩)
「最悪でした。今フォームを修正中で、慣れてきていい点が出てたのに試合で出せなかった。これまでもこういう大きな大会はあったから、緊張はしなかった。この夏は数をこなして安定した射をできるようにしたい」

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