「常勝の明治」復活の序章!男子団体が24年ぶりにインカレ制覇/全日本学生選手権
5人制で行われる男子団体戦。明大は石川(理工4)、佐々木(理工3)、長澤(農3)、五十嵐(農2)、佐藤(営1)というメンバーで臨んだ。初日に行われた予選を明大は16中で通過する。調子の上がらない佐々木が2本外すも、石川、佐藤がそれぞれ皆中しミスをカバー。「石川、佐藤が安定していて、この2人を軸に戦えた」(竹尾監督)とチームとして大崩れしない今年の明大の強さを見せた。そして進んだ決勝トーナメント。シードにより2回戦から出場し、まず18対14で愛知大を撃破。予選から的中数を伸ばした明大はここから勢いづく。山場となった続く3回戦・対桜美林大戦は石川、佐藤がそれぞれ皆中する。そして他の3人が「3本は当ててくれれば」(竹尾監督)と求められた粘りの射を見せ明大は17中。力みのあった13中の桜美林大を下し、準決勝へ。頂点まであと2勝。九州の強豪・熊本学園大を迎え打った。石川が今大会初めて1本外したが、五十嵐と佐藤が皆中。17‐16と僅差の勝負をものにした。
関西大との決勝は厳しい戦いだった。「自分が外したことが悔しかった」と五十嵐が2本の的中に終わると、石川がまたしても1本を外し明大は15中。勝負は同中競射へ。関西大の1、2番手が外す中、明大は次々と的を射抜いていく。準決勝、決勝と的中数を落としていた石川もきっちりと的中させる。「競射では本当の実力が出る」(竹尾監督)。そして終わってみれば9―7で勝利。かつて「常勝の明治」といわれた本学が24年ぶりに頂点に返り咲いた。
今回、全関東選手権で個人優勝を果たした山本主将(法4)はメンバーを外れた。このことが示すのは「上位が厚くなってきている」(山本主将)と層の厚さだ。控えの三浦(農1)も大会前の練習で結果を残し、安藤は今回の個人戦で健闘した。「もし自分が外しても先輩が当ててくれる」(佐藤)と各選手が高いレベルにある。
9月からはいよいよリーグ戦が始まる。各大学1試合8人制で行われ、まさしく層の厚さが勝敗を分ける。「十中八九(1部に)行けると思う」(竹尾監督)と例年になく自信を見せる。近年、2部に所属する明大はあと一歩のところで1部昇格の夢を断たれてきた。インカレを制した今年、王者の本当の実力を試される。
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