
吉田(学)主将、9位入賞果たす/全日本ジュニア障害大会2011
敗北を喫した関東インカレから5週間。全日本インカレに向け、選手たちは確実に調子を上げていた。9位の吉田(学)主将が最高だったが、結果以上の手応えだった。ヤングライダーに参加できるのは16~22歳の若手のみだが、障害を得意とする関大や乗馬クラブ所属の選手も出場する。障害、タイムともに厳しく設定されており、難易度の高いコースだ。
他の部員が順位を落とす中で、健闘したのが吉田(学)主将だ。ミスを最小限に抑え見事9位入賞。「明幸とはずっと一緒にやってきたので、難しいコースにも対応してくれた」(吉田(学)主将)と相棒をねぎらった。西脇も「今大会で手応えをつかめたし内容も良かったので、今後も楽しみ」と話し、得たものは大きい。作田監督も「結果も例年より上で、選手全体のレベルは上がっている」と選手をたたえた。最終日の決勝は奮わなかったが、予選は快調。初日は吉田(賢)が7位、西脇が10位と好発進するなど、出場した6人全員が決勝に進んだ。
約2カ月前に変更したトレーニング法の成果がようやく表れた。当初「人も馬も理解し切れない部分があった」(吉田(学)主将)。そのうえ結果の伴わない日々が続く。それでもこのトレーニング法に手応えを感じ、継続することを選んだ。最近では「コーチ(福島大輔選手・平12農卒)に教えてもらっていることを咀嚼(そしゃく)できている」(作田監督)。OBのコーチの助言をこの舞台で実践した。
全日本インカレを大きく左右するのは夏場の過ごし方だ。「どうやって馬の状態をキープするかが重要。そこさえ成功すれば(結果は出る)」と吉田(学)主将。競技試合において馬の状態をピークに持っていけるようにケアをしていくのが大前提。激しいスケジュールをこなしてきた馬たちに少し息を入れてあげることも必要だろう。明大馬術部に実力者がそろっているのは間違いない。人馬ともにその実力を存分に発揮することがただ一つの課題なのかもしれない。
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