天皇杯出場に向けて白星発進/東京都サッカートーナメント

2011.08.07
 真夏らしい日差しの中行われたこの試合は、都代表としての天皇杯出場を懸けた大会の大事な1回戦である。学生選抜に選ばれたメンバーを除いてのメンバーとなったが、2-1で勝利し、2回戦へと駒を進めた。

 明大は、試合開始から積極的に前へボールをつなぐ。FWの2人が立て続けにシュートを放つも、これはどちらもぎりぎりで枠からそれてしまう。その後も攻め続け、迎えた前半17分、阪野(商3)が相手からボールを奪い、そのまま右サイドをドリブルで駆け上がる。ゴール前でフリーで待っていた岩渕(文3)に正確なクロスを上げ、岩渕がトラップして豪快にシュート。貴重な先制点を挙げた。その後も明大ペースで進む。前半24分、田中(恵)がゴール前で積極的に攻めると、相手DFは田中(恵)を止められず、ゴールエリア内で思わずファール。明大はPKのチャンスを得る。これを先制点を決めた岩渕が落ち着いて決め、2-0とした。明大はリードした後も気を緩めなかった。ボールを持つ相手にきちんとマークにつきプレッシャーをかける。43分にはゴール正面で相手にフリーキックのチャンスを与えてしまうが、ここはポストに助けられる。2点をリードしたまま前半が終了した。

 前半の勢いのままゲームを進めたい明大だったが、後半に入って相手にペースを持っていかれてしまう。明大は前半同様、1対1はしっかりとマークできていた。しかしその次のボールを奪うまではいかない。守りの時間が続く中で、22分には矢田(法2)が左サイドを抜け出しクロスをあげチャンスをつくるが、タイミングが合わずボールはそのまま流れてしまう。その後も守りの時間が続き、27分には相手選手がゴール前に抜け出しGK三浦(商1)と1対1になってしまう。だが、ここは三浦がファインセーブ。体を張って守り抜く。このまま無失点で試合を終えたいところだったが、後半37分、相手の飛び出しにDFが付いて行けず2対1の状況になってしまい、フリーの相手選手がシュート。1点を追いつかれてしまった。その後も相手の猛攻に遭うが、なんとか守り抜き、試合終了。1回戦を突破した。

 いい時間帯にゴールを決め、DFもしっかりと機能していたこの一戦。失点してしまったのは惜しいが、次の一戦につながる内容だったことは間違いない。天皇杯出場に向けて、次の対慶大戦も勝利を収めることを期待したい。