(4)男子マネジャー特集

2011.08.06
(4)男子マネジャー特集
 第4回は男子マネジャー特集です。端艇部では現在マネジャーが24人在籍しており、そのうち3人が男子。なぜマネジャーになったのか、4年生の南部(文4)さんにマネジャーとしての約3年半を振り返ってもらいました。

 南部はもともと選手として中高6年間ボートに携わってきた。しかし、高校の時に自身の実力に限界を感じたため、大学では続けるつもりはなかったという。大学入学時は「サークルに入ろう」と思っていた。しかし、入りたいと思えるサークルが見つからず、何気なく端艇部のブースに行くことに。そこには当時4年生だった男子マネジャーが1人いた。そこでマネジャーに興味を持った南部。体験入部へ行き、選手たちの食事を一緒に作った。そして「マネジャーという選択肢もあると思った」。男子マネジャーになることに抵抗はなかったため、マネジャーとして端艇部に入部することを決める。

女子マネジャーと仲良く写る南部(右端)
女子マネジャーと仲良く写る南部(右端)

 入部当初はボートを漕ぐ選手たちを見て、「自分もやりたくなった」と6年間続けていたボートに未練を感じることも。しかし、選手たちと触れ合い、作った食事をおいしいと言われるにつれて「きずなができ、心から応援できるようになった」。それ以来は「漕ぎたいという気持ちは全くなくなった」と語る南部の顔は晴れやかだった。

 マネジャーとして奮闘する南部だが、選手経験があることから、2年次にコックスとして1度だけ試合に出場したことがある。その時の結果は敗者復活戦で最下位。大学最初で最後となったレースについて南部は「一緒に合宿所に泊まり練習し、選手たちのすごさを知った。そしてこの時だけは「勝ってほしい」ではなく「勝ちたい」と思った」。南部にとってこの思い出は一生忘れられないものであろう。

 マネジャーは9月に行われる全日本選手権で引退する。南部は迫っている引退について「最後は泣くと思う」と照れくさそうに答えた。今まで続けてきたマネジャー。「一生の仲間に出会えた。そして(端艇部のマネジャーをやって)人を支える大切さを知った」とマネジャーになったことで得たものは大きい。引退まで南部は「納得して引退するために、選手のサポートをしっかりし、応援したい」と最後まで選手たちを支え続ける。

◆南部雅紀 なんぶまさき 文4 光泉高出

☆次回のRowing!Rowing!Rowing!レガッタ2011は8月9日掲載予定です。