(4)創部4年目の力、女子ソフトテニス部!

2011.08.02
 やっとそろった。4年生4人、3年生2人、2年生2人、1年生1人の計9人。少ないながらも創部4年目の今年、全学年がそろった女子部。4年前10部からスタートした彼女たちは今、3部の舞台でボールを追っている。ここまで順調に昇格してきた女子部だが、その道のりは決して楽とは言えないものだった。

 部ができたばかりのころは人数が少なく、練習の効率が悪かった。人が集まらないときもあり、練習するコートすらなかったという。環境の悪さからなかなか思うような結果を残せず、推薦で入部する人数も限られていた。何一つ好条件はなかったが、それでも必死に上を目指してラケットを振ってきた。それは「みんながいたから」(工藤・政経4)。創部当初から部を見てきた4年生。つらい日々を乗り越えてきた彼女たちにとって、同期の存在は支えとなっている。時には言い合いもするというが同期はやはり「素を全部見せられる仲間」(川田・商4)だという。

 少ない人数で日々「元気に明るく」(山形・政経4)練習に励んでいる女子部だが、今年はそんな彼女たちに頼もしいルーキーが加わった。「自分の力で1部昇格したい」。明大を選んだ理由をそう力強く語るのは1年生の長谷部(商1)。小学校1年生からソフトテニスを続けてきた彼女は、全国トップクラスの県外の高校へ進学し技を磨いた。そんな彼女には決めていることがある。それは「目標は全国上位、目的は人間としての成長」(長谷部)。ソフトテニスを通して、社会で通用する人間になること、それが彼女がソフトテニスを続ける意味だ。大学ではチームに貢献できる選手になりたいと話す長谷部。今週末のインカレが彼女にとって大学初の全国の舞台だ。「チーム全体で向かっていく気持ちを忘れずに、今までやってきたことを発揮したい」(長谷部)と笑顔で意気込みを話した。

 人数が少ないからこそ「団結力は他のところよりもある」(山形)。それはきっとどんな優秀なプレーヤーがいることよりも大切なことだろう。全学年がそろった今、目指すものはインカレ優勝だ。「自分のプレーを相手に見せつけられるような試合を絶対します」(山崎・営4)。選手たちのやる気が最高潮に達するとき、戦いは始まる。ただ一つ頂点だけを目指して、全員で全国の壁に立ち向かう。

◆川田 真衣 かわたまい 商4  日大藤沢高出 155cm

◆工藤 美雪 くどうみゆき 政経4 川口総合高出 163cm

◆山形 珠礼 やまがたみなり 政経4 尽誠学園高出 160cm

◆山崎恵美里 やまざきえみり 営4  川口総合高出 165cm

◆佐怒賀玲奈 さぬかれいな 政経3 川口総合高出 170cm

◆成田 悠 なりたはるか 法3 巻高出 161cm

◆杉本 礼 すぎもとれい 商2 中村学園高出 176cm

◆安永 萌子 やすながもえこ 政経2 脇町高出 154㎝

◆長谷部美佳 はせべみか 商1 健大高崎高出 158cm

◆全日本大学対抗◆
日程:8月6日~7日
会場:青木町公園総合運動場(埼玉県川口市)
ぜひ会場に足をお運びください。

次回の〝Ace Of Softtennis〟は、8月4日(木)にアップ予定です。お楽しみに。