
初戦、広島経大に快勝/総理大臣杯
2004年度の総理大臣杯で3―0という結果で勝利したことのある広島経大が相手の本大会初戦、試合会場はまるでアウェーであるかのようだった。広島経大の応援には応援団、チアリーダー、ブラスバンドの他にも広島経大ユニホームを着た観客が数多く来ていたのに対して明大側の観客は30人程度、相手側の応援に飲み込まれそうな中試合は始まった。開始早々、明大のペースで試合が進められる。サイドからの攻撃で相手のDFを揺さぶっていく。10分、松藤(文1)が左サイドをドリブルで攻め上がり三田(政経3)にパスして再度ボールを受け取りセンタリング、しかしキーパーにはじかれる。その後も何度かサイド攻撃からのセンタリングを見せるも、ゴールには結びつかない。そんな中22分、右のCKからのボールをフリーだった吉田(文4)が頭で合わせてゴール。セットプレーで点を奪い1―0と先制点は明大へ。その後も明大ペースのまま試合は進んでいく。前半終了間際の40分、吉田のパスに阪野(商3)が飛び出しキーパーと1対1となり体で押し込んでゴールを決める。「完璧だった」(神川監督)という内容で前半を折り返す。
後半は相手も調子を取り戻し一進一退の攻防が繰り広げられる。両チームとも負けたら終わりというトーナメントのためかファールも多くなり、体と体の激しいぶつかり合いが行われていく。そんな後半39分、矢田(法2)の左サイドからのセンタリングに逆サイドから途中出場の三橋(商2)が飛び出してシュート。この試合の勝利を確実なものにする3点目が入る。この後にもしっかり守りきった明大が3―0でトーナメント初戦を勝利した。
アウェーのような状況でも本来の力を発揮した明大。リーグ戦では課題であった守備だが、「今日は守備が良かった」(高木・文4)と安定した守りが戻ってきたようだ。5日の2回戦も今回のように力を発揮できたら結果はついてくるだろう。
☆試合後のコメント☆
神川監督
「前半の内容は完璧だった。後半はカウンター攻撃が何度か来たがDFが完璧に対処していた。しかし阪野、三田がケガしたのと警告が3人出てしまったのはつらい。今シーズンはメンバーが確定しないので今回も調子がいい選手を出したら結果を出してくれた。今回の収穫は堅いDFからの攻撃という明大本来の形が完全にできたのとセットプレーで得点できたのが良かった。今度の2回戦は90分では決着がつかないかもしれない、集中していきたい」。
高木
「トーナメントの初戦、無失点で勝てて良かった。リーグと違ってトーナメントだ、ということをしっかり切り替えることができた(ゲームキャプテンを務めたが)自分はチームの副キャプテンだし、やるべきことはいつもと一緒。特に意識はしなかった。(今回の収穫は)守備が良かった。リーグ戦と比べて意識が高くなったと思う。課題は90分自分たちのペースでできなかったことと、相手に流れがいった時にどう対処するか。(次に向けて)勝つしかない。しっかり守る明大のサッカーをしたい」。
三橋
「前半勝ってたけど、2―0は1番危ない差だと思っていたので3点目を決められて良かった。(中1日だが)監督からは次の試合は考えずにやれと言われていたので、全力でプレーした。今日守備が良かったのはかなりの収穫。(2回戦に向けては)FWなので、試合に出て点を決めたい」。
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