
明治、まさかの3連敗…「こんなに負けたのは初めて」/練習試合
流経大のキックオフで始まった今試合。明治は序盤から相手に攻め込まれると、4分に先制トライ、10分には追加点を奪われてしまう。相手の勢いは止まらず、さらに23分にトライを決められ、スコアは19-0に。開始20分で早々に3トライを奪われ、“相手を2トライ以内に抑える”というこの春の目標を打ち破られてしまった。ここで取り返したい明治は円陣を組み、立て直しを図る。立て直しを図った明治は30分、敵陣22m付近のマイボールラインアウトからモールでゴール手前まで攻め込むと、5mスクラムで相手の3番がシンビンで一時退場となり、トライのチャンスをつかむ。しかし、「スクラムトライを取り切れなかった」(鈴木・政経4)というようにスクラムでトライを取り切ることができず、スクラムから外に出したボールはターンオーバー。ここ一番のチャンスを逃してしまった。その後もトライを奪うことができず、明治は前半0-19のまま後半を迎えることとなった。
明治のキックオフで迎えた後半。明治は前半のいやな雰囲気を払拭すべく、序盤から果敢に相手を攻め上げる。そして8分、ラックを重ね、FB高平(法2)がゲインを切ると、それを受けた小澤(営2)が左隅に待望のトライ。16分にはマイボールラインアウトからお家芸のドライビングモールでトライを奪い、10-19とした。いい流れのまま、ここであともう1トライほしい明治。しかし、22分に一瞬のスキを見た相手の右WTBが、ビッグゲインからそのままトライ。逆に追加点を与えてしまい、再び差をつけられてしまう。負けじと明治も30分にトライを決め、17-26と差を縮めたものの、反撃もここまで。その後は、攻め入るもミスで得点につながらず、最後は終了直前に相手のSO、左WTBがボールをつないでダメ押しのトライ。最終的に17-31で敗退した。今試合の前に行われたBチームの試合で完封勝利を挙げていただけにまさかの敗戦だった。
春の試合を3連敗してしまった明治。しかし、勝っても負けても春の試合は来週が最後。「来週の日大戦は、早大新人戦を除けば春最後の試合なので、(A、B、Cチーム)全て勝って締めくくりたい」(溝口主将)。明治は来週を勝利で締めくくり、次のステップである夏の菅平合宿に進むことができるか。いよいよ春も終盤だ。
~試合後のコメント~
SO溝口主将
「A以外は全部勝った。今までやってきたことができなかったのはA。課題がたくさん出た試合でした。(具体的な課題としては)BKの一次フェーズ、2人目の寄りの早さ、1対1でのタックルもみんな高かった。Aチームは、BKの精度が悪かった。点差というよりも、春は相手を2トライ以内に抑えるのが目標だった。それが前半の時点でできなかったのでだめでした。前半の入りをもっと良くしなければいけない。あと、今日新しく試したこともあったので、コミュニケーションがしっかり取れず後手後手に回ってしまった。ケガ人が出ていてうまく機能していない部分もある。(新しく試したことについて)自分のSOも、春は色々試したいみたいで、(今チームにいる)SOが小さいのでディフェンス力を付けるために大きい人間を置きたいみたいです。(今日やってみて)駄目駄目でした。SOではなく、BKの1人のプレーヤーにとしてしか動けなかった。(ケガ人の影響は)それもある。でも、誰が出ても同じ精度でやれるのが理想。学生相手に2敗で、九電戦も入れれば3敗。こんなに負けたのは初めてです。どう切り替えるかやってきたつもりだが、それができていなかった。来週の日大戦は、早大新人戦を除けば春最後の試合なので、(A、B、Cチーム)全て勝って締めくくりたいです」。
HO鈴木
「九州電力戦から3連敗しているし、見直さなきゃいけない点はある。試合後に4年生でミーティングをしたが、4年生がもっと引っ張っていかなくてはいけない。(今日の試合に関しては)気持ちで負けていた部分がある。FWはセットプレーが安定していたが、BKはミスが多かった。コミュニケーション不足でカウンターを食らったし、修正していかなくてはいけない。前半、スクラムトライを取り切れなかったがあそこが勝負のところだった。取れていたら(展開が)変わっていたかもしれない。キヤノンでの練習を生かせなかったのは残念。(来週の日大戦に向けて)4連敗だけは避けたい。春の最後の試合なので勝ちたい」。
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