ルーキー筆頭に各部門で健闘/関東10大学合同演武披露会

1999.01.01
 例年5月に開催される関東学生大会。各大学の拳士にとって、春の仕上がりを確認する重要な大会が、今年は震災の影響で9月に延期になった。「下級生のためにも練習する上で目標とするものがほしい」(須々木主将・情コミ4)という考えの下、明大主催で開かれた今大会には、関東から10大学が集結。明大は4組が入賞した。

 期待のエースはやはり強かった。今大会で、高橋(育)と組み男女二段以上の部に出場した新井。女性と組むのは1年ぶりとなり、また小柄な高橋(育)と組むことに関して「体格差がつらい」と不安を口にしていた。しかし本番では、スポーツ推薦の入部という実力者同士、力強い演武を披露。周りを圧倒し、危なげなく1位を手にした。同じ部門に出場した村山・平塚組も、大会前「(平塚は)非常に上手く、練習もスムーズに進められる」(村山)と話していた通り、練習の成果を発揮し、上級生らしい堂々とした演武で2位と健闘。特に村山は大学入学後初の入賞となった。

 また、新入部員も活躍。男子初段の部で1位を入賞した清水・村越組は、お互い同じ高校出身だが組むのは初。「(高校時代から)仲が良かったからやりやすい」(清水)。その言葉通り、大学入学後初となる大会で息の合った演武を結果につなげた。その後の最優秀演武披露でも、1年生とは思えない堂々した演武を披露し、これから本学少林寺拳法部を担って行くルーキーとして安定感のある実力を見せつけた。

 未経験者として入部した部員も日頃の鍛練の成果を結果として残す明大少林寺拳法部。今大会で入賞した組だけでなく、今大会が初の出場となった拳士たちも、この経験を糧にさらに成長してほしい。秋に行われる、関東学生大会、全日本学生大会では未知数の可能性に期待したい。