
明治、好ディフェンスで同大を制す/京都ラグビー祭
明治のキックオフで始まった今試合。明治は5分、敵陣22m付近でのスクラムからNo.8堀江(商3)がボールを持ち出すと、パスを受けとったWTB小澤(営2)がそのまま右隅へトライ。SO筆谷(政経3)のキックも成功し、7-0と先制する。11分には敵陣10mラインのラインアウトからモールトライを決め、開始早々2トライを奪う順調な立ち上がりを見せた。
このまま流れを持っていきたい明治。しかし18分、自陣での5mスクラムで相手の右のFL金本(同大)がスクラムからボールを蹴り出すファインプレーから、そのボールをすかさず持ち出した相手のNo.8西林(同大)にトライを許してしまう。その後、追加点を狙う明治だが「ミスや反則によって流れを相手に渡してしまった」(堀江)というように、トライチャンスでのペナルティなどが続き、なかなか追加点を得ることができない。一方で同大も明治の堅いディフェンスにトライを奪うことができず、試合はきっ抗したまま、14-7で前半を折り返した。
守りの時間が長かった明治だが、前半からの堅いディフェンスを維持し、ここでノーサイド。結果、28-7と相手を1トライに抑える好ディフェンスで同大に勝利した。
「今週はディフェンスに力を入れて強化してきたが、トライを1本に抑えられたということが練習の成果の証明だと思う」(鈴木・政経4)というように、先週の早稲田戦で浮き彫りとなったディフェンスの課題に対して、今週の練習の成果が良く現れた試合となった。また「同大のラインアウトディフェンスがうまく、ボールの動きが悪くなってしまった。スクラムもプレッシャーをかけられてターンオーバーされてしまったのでがんがん練習していかなければいけない」(鈴木)と、この試合で新たな課題も見つけたようだ。
来週の相手は昨年大学選手権2連覇を果たし、現在日本一に一番近い大学と称される帝京大。オープン戦の山場ともいえる戦い、ここでしっかりと勝てば、対抗戦に続く大きな財産となるはずだ。
~試合後のコメント~
細谷ヘッドコーチ
「今日は雨で試合が停滞気味になることは予想していた。ディフェンスはしっかりできていた。(得点については)全然駄目。もっと必要。前半はマイボールのラインアウトが乱れたし、ペナルティも余分に取られた。(BK→FW→BKの3段階の攻撃は)BKはトライまで結び付いたし、意図する攻撃ができた。課題はセットプレーのラインアウトやスクラム。雨の影響もあるが、FWの精度を上げていきたい」。
HO鈴木
「(今日の試合について)同大のラインアウトディフェンスがうまく、ボールの動きが悪くなってしまった。スクラムもプレッシャーかけられてターンオーバーされてしまったのでがんがん練習していかなければいけない。雨の中だったが、ディフェンスは良かった。今週はディフェンスに力を入れて強化してきたが、トライを1本に抑えられたということが練習の成果の証明だと思う。FWとBKの連携も頭で考えている通り動くことができていた。(次の帝京大戦は)日本一に近い大学だと思うので、今しっかり倒して箔(はく)を付けたい」。
No.8堀江(商3)
「(雨に関しては)昨日から分かっていたこと。前半10分ぐらいまでは良かったがミスや反則によって流れを相手に渡してしまって、前半はきっ抗した展開になった。相手のラインアウトのディフェンスが良く、ラインアウトが安定して取れなかった。(個人的には)ハンドリングエラーや1対1のディフェンスが良くなかった。(早稲田戦の課題である)FWの内側のディフェンスがあまり改善されていなかったが、前半BKで陣地を取れたことは良かった」。
FB小泉
「(早稲田戦の)課題だったディフェンスは今日は良かった。2トライ以内に抑えたし点差は気にしていない。今日はBKは攻めていなくて、ディフェンスしかしていない。パスを回すところもFWに頼り切りで、BKで取り切ることがことができなかった。個人的にもFWは動かせていなかったし、もっとFWを楽にしてあげたい。(来週の帝京大戦について)特に意識していない。目の前の敵を倒していくだけ。いつも通りやります」。
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