苦しみながらも1部残留/関東学生対校選手権

1999.01.01
 ポイントゼロのまま迎えた大会最終日、2人のエースがポイントを獲得した。男子1部800mで粟津が3位、男子1部5000mでは鎧坂主将が4位入賞し、総合14位で1部残留を決めた。

 800m連覇を狙った粟津は、3位で6ポイントを獲得。レースは「本当はラスト120mでスパートを利かせる予定だったが、他の選手との兼ね合いで400m手前で出ることになった」(粟津)と思惑通りにはいかなかった。600m付近では、一時4~5番手に後退。それでも最後の直線で3位まで盛り返した。「自分が7、8点とって鎧坂を楽にさせたかった」(粟津)と言うように100パーセント満足できる結果ではなかったが、1部残留へ望みをつなぐ6ポイントだった。
 鎧坂主将は5000mに出場。前週の1万mを欠場し、出場も不安視された中で結果は4位。8番手前後にいた2000m過ぎから1つずつ順位を上げ、ラストスパートで矢澤(早大)らを振り切った。鎧坂主将は5ポイントを獲得した。

 最終日に11ポイントを獲得し、総合14位に浮上。降格ラインとの差はわずかに1ポイントだったが、1部残留を決めた。食中毒の疑いもあり、第1週は多くの選手が欠場。なかなか今大会でプラスの面を見い出すのは難しいが、大きな重圧がかかる中、万全ではない中で2人の4年生がしっかりと結果を残した。チームとして苦しんだ分、得たものもあっただろうか。とにかく、1部残留だ。

~レース後のコメント~
粟津
 「今日のレースは、本当はラスト120mでスパートを利かせる予定だったが、他の選手との兼ね合いで400m手前で出ることになった。ペースをつくって最後までいけると思ったがそれも岡崎(早大)に崩されてしまった。これは想定外。450~600mあたりで気持ちが少しだめになったが、ラストスパートは作戦通りいけたと思う。でも、もう少し前に詰められたら2位になれたと思う。ポイントが鎧坂と合わせてぎりぎりだけど残留できたことはうれしい。欲を言えば自分が7、8点とって鎧坂を楽にさせたかった。実は昨日のレースの方が緊張していて。今日は自分が走れば6点は確実だったので。鎧坂と2人で4年の意地を見せられた。自分と鎧坂というポイントをとって当たり前の人がとれたのはよかった。正直他の人にもとって欲しかったが、自分以外は実力を発揮できなくても当たり前なので……。でも手応えはある。110mHの佐々木(商2)はノロウイルスにかかりながらも頑張って、結果0.02差で負けた。次を引っ張っていく人が今回ちらほら見られたと思う。去年も石川さん(石川卓哉選手(平22政経卒・現中国電力))や昴大さん(松本昴大選手(平22情コミ卒・現ヱスビー食品))が抜けて大丈夫かっていうのはあったがそれでもポイントをとることができたので、そこまで心配はしてない。関カレみたいに長距離と短距離が一緒に応援する機会はそうない。短距離は箱根を応援したりするけど、関カレは長距離が短距離を応援してくれる。一体となれたと思う。あとは、短距離が長距離、長距離が短距離の練習を真似たりっていうのは今後あってもいいのではないかと思う。今は全く別々の練習なので。来月の日本選手権ではユニバーシアードの選考にも関わるので頑張りたい。自己ベストを出して、岡(順大)より上にいきたい。4年間の集大成にしたい」。

※他の選手も後日取材をし、取材内容を掲載する予定です。