待望の勝利はお預け、神大にスコアレスドロー/関東大学1部リーグ戦
前半開始5分、早々に明大はピンチに陥る。神大フリーキックからのこぼれ球を神大にキープされ、GKのいないゴールにボールをけられる。あわやゴールというシーンだったが、下がっていた奥田(商4)がぎりぎりのところでクリア。明大応援席から悲鳴が漏れた。この一発で目が覚めたのか、明大も負けじと反撃に出る。しかし「さまざまなバリエーションの攻めができていたが、ラストの精度が・・・」と神川監督の言うように、ペナルティエリアまで侵入できてもシュートまでなかなか繋がらない。それでも前半31分、宮阪主将(文4)が強烈なミドルシュートを放つなど、見せ場はあった。ただ、スコアは0-0のまま前半は終了した。
迎えた後半。安定したディフェンスを見せ、神大オフェンスをシャットアウトした明大。後半は神大に8本ものシュートを打たれるもピンチというピンチはなく「中2日で良く改善できたと思う。これは大きい」(神川監督)というように、前節2失点の反省をしっかりと生かすことができた。「いいディフェンスからいいオフェンスへ」という明大のスローガンを実現したいところであったが、「あそこまで守られてしまうとこじ開けるのは難しい」(神川監督)と神大の鉄壁のディフェンスを崩すことはできず、無得点で試合は終了してしまった。
「勝ちたかった」と残念そうに語る神川監督。しかし、試合の内容に悲観しているわけではない。なぜならば、「前節の反省を踏まえた、ディフェンスラインを上げたコンパクトなサッカーができた。失点は0。勝ち点も1取れた」(神川監督)とまずは一歩前に進んだからだ。第2節終了時点で、駒大と明大が11位と昨年の大学サッカー界の主役だった2校がまさかの最下位。絶対王者のいない波乱のリーグ戦となりそうだが、波乱のリーグ戦だからこそ一つ勝てば順位はすぐに上がる。「これ以上下がることは無いから上がるだけ」と力強く語る神川監督。“前年度王者”の称号は今年1年間ついて回ることになるが、リーグ戦が終わるころにはその称号にふさわしい順位にいることを期待したい。リーグ戦は1年間。まだまだここからだ。
☆試合後のコメント☆
神川監督
「勝ちたかった。あそこまで守られてしまうとこじ開けるのは難しい。さまざまなバリエーションの攻めができていたが、ラストの精度が・・・。中2日で前節から改善できことは大きい。堅い守備でチャンスを生かして、次は勝ちたい」。
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