
開幕戦、2失点で敗れる/関東大学1部リーグ戦
前半開始10分はボールが足元に収まらず、慶大のペースで試合が進む。それ以降明大も徐々にペースをつかみ始めたかと思われたが、27分相手のフリーキックから失点すると再び主導権を握られてしまった。慶大の速いパス回しに対し「前線からのプレッシングなどいつもやってるサッカーができなかった」(宮阪主将・文4)。
後半に入るとコーナーキックなどでチャンスをつくる。しかし直後に失点の危機を迎えるなど雲行きは怪しかった。すると8分、中盤でボールを奪われ相手選手が独走。一度はGK高木(文4)がセーブするが、こぼれ球をけり込まれ得点を許してしまう。明大はその後フリーキックなどのチャンスを得るが、攻守の切り換えが遅くボールを奪われるたびに相手のカウンターに苦しめられた。そのまま時間は刻一刻と過ぎ、初戦黒星を告げるホイッスルが鳴った。
試合終了後、周囲にはチームの経験不足を心配する雰囲気が漂った。しかし「(ポジションが)後ろのメンバーは去年も出てたし攻撃陣も皆チャレンジしてきた中で選ばれたメンバーだから、今日の結果が実力」(宮阪主将)とその敗因を一蹴(いっしゅう)。さらに敗戦については「引き分けとかじゃなく、はっきり負けたから反省のしがいがある」(神川監督)とチームは前向きにとらえている。リーグ開幕前のトレーニングマッチでJリーグのチームにも負けない戦いをしていた明大は前評判も高かった。ただ「まだ挑んでくる相手に対しての準備ができていなかった」(神川監督)。また、「もったいないミスから失点してしまった」(宮阪主将)と失点シーンについては悔しさもある。「まだまだ去年のようなディフェンスはできていない。連敗は絶対にできないからすぐに立て直さないと」(高木)。中2日の厳しい戦いとなるが、短期間でどれだけ修正できるか注目される。
☆試合後のコメント☆
神川監督
「相手はこちらのポゼッションに対してどうボールを取りに行くかはっきりしていた。出足も速く、球際が強かった。前の選手にスタメンをずっとやっていた選手がいなかった。トレーニングマッチではできていたこともやっぱり本番でのやり方がわからない。まぁリーグだし学習して次につなげられれば。リーグ戦がこういうものだってもう一度わかったと思う」。
宮阪主将
「もっと全体をコンパクトにして全員守備、全員攻撃をしなければいけない。いつもてきているので今日はできなくて悔しい。でもまだ始まったばかり。しっかり次勝って連勝できるようにしたい。1つ負けたからといって優勝できないわけじゃない。次の神大は守備的だけど、だからといってこちらが攻撃的になりすぎず守備からやっていけるようにしたい」。
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