トラックシーズン開幕/東京六大学対校

1999.01.01
トラックシーズン開幕/東京六大学対校
 4月2日、国立競技場で第44回東京六大学対校陸上競技大会が行われた。今年度最初の公式戦に本学からは16名の新入生をはじめ、多くの選手が出場。新1年生にとっては初めて明治のユニホームで臨む大会となった。この大会では東日本大震災の募金活動が行われ、各大学の選手らが募金を呼び掛けた。

 注目の新入生は対校男子1500mで八木沢が優勝。序盤から先頭集団についていき、大迫(早大)のロングスパートにも対応して最後は振り切った。大迫は1500mが専門ではないが、大学でも実績を残している選手を相手として、手応えを感じることができたのではないか。有村ら11人はオープン競技の5000mに出場。3000mSCや短距離種目、走幅跳にも1年生が登場した。この中から来月の関東インカレに出場する選手がどれだけ出てくるか注目したい。

 また菊地、北は対校男子5000mに出場し、状態をチェック。関東インカレ800mで昨年に続く優勝が期待される粟津も、競技会場となる国立競技場でのレースを戦った。

~試合後のコメント~
菊地

「今回は故障明け後だったが、それにしてはまあまあの出来だった。大事なのはユニバーシアードの選考レースと関東インカレ。今回の大会は 今、自分がどのような状況にいるかの確認という位置付けだった。まだ早稲田の選手に比べて、実力に差がある。身近に鎧坂選手のような素晴らしい選手がいるので見習いたい。基本的な実力からつけていきたい。故障明けでも思ったより粘れたので地力はついたと思う。もう少し速いペースで我慢ができればいい。都道府県駅伝が終わってから、左アキレス腱を故障して千葉クロカンも出られず2月いっぱい練習できなかった。今はほとんど完治している。今年は質重視の練習をしていきたい。今年は新入生が力あるし、下からのプレッシャーもある。上級生になったということは明大競走部を背負っていく立場。タイムだけでなく、大きな大会で実績を残したい。今年は、ユニバーシアードの選考レースで選ばれるのと関東インカレ、日本インカレで入賞することが目標」。


「最初は足が結構動いていた。2000~3000mで粘ることが課題。毎回できていない。ついていってラストで出ようと思っていて、3000m までは我慢だと思っていた。3000mらへんで離れてしまったので、まだまだ力が足りない。菊地さんに「これから!」という風に声をかけていただいてついていこうと思ったが動かなかった。良かった点はない。しかし粘るという課題が見つかった点では経験になった。今日は練習の一環で、14分10秒くらいではいきたかった。(春先の練習では)距離を踏めていたので今日は楽しみだったが、まだまだ練習しないといけない。(トラックシーズンは)去年は何もできていない。1年生も入ってきて、ユニバに出られるように頑張りたい。記録会で記録は出せたが、試合では結果を出せていない。関カレなどで出させていただいたら、しっかりチームに貢献することで後輩にも示しがつく。(生活面でも)もちろん。先輩を見習いたい」。

有村
「今年度1発目のレースなので自分で引っ張って自分でレースをつくる走りをしようと思っていた。なのでタイムも順位も気にせずに走ったが、1000mで疲れてしまって、1000mから2000mにつながる走りができなかった。55秒は越えなかったが、3000mから4000mで先頭から離れてしまったのでまだ力不足だと思う。このレースに 向けては特に調整はしていなかったので調子はいいとはいえない。この状態でどれだけ走れるか確認できたのはいいことだと思う。初めてのユニホームだったが、今の状態でこの伝統のユニホームを着るのは荷が重かったけどやっぱりうれしい。世界クロカンでは世界のトップとの差を感じた。スタート直後から別世界だった。でも世界のトップの走りを経験できたことは大きいと思う。(一緒に走った八木沢は)前の集団で走っていて、位置取りもレース内容も八木沢の方が自分よりも上だった。同世代から学ぶことも多いと思う。関カレは5000か1万で狙うつもり。上位に入りたいのはもちろんだが、タイムで自己新を出したい。13分40秒台を出せるようにしたい。1年生のうちに13分40秒を切るという目標を持っているのでそれに近づけるようにしたい」。

八木沢
「世界クロカンから帰ってきて疲れが抜け切っていない部分もあり4、5日前の1500m系の練習も思うようにいかなかったので不安があった。前日の刺激の段階 で600mのスピード練習をして、少し戻ってきたかなと思って回復の兆しはあったので、それなりにいけそうだとは感じていた。でも3分50秒を切れるとは思っていなかった。これから大学でやっていこうという中で、上向きの良い兆しだと思う。(同じく1500mを走った)大迫(早大)さんとは、長い距離になれば自分はまだまだ戦えるレベルではない。5000mや駅伝で勝てるようにならないといけない。距離が長くなっても戦えるように、練習を積んで力をつけていきたい。世界クロカンでは世界レベルを体感したいと思って前半からついていった。福岡クロカンでは中盤から後半落ちてしまったが、世界クロカンでも同じようにつぶれた。中盤から後半につなげられる走りができるように、そのあたりを今後意識していきたい。これから中間走も増えてくると思うので、距離が延びても今回の経験を生かしていけたらいいと思う」。