
3位に終わるも、最後まで戦い抜いた4年生/インカレ団体戦
◆2・20~22 平成22年度全日本学生ボードセイリング選手権大会大学対抗戦(愛知県蒲郡海岸)
▽団体の部
▼3位――明大
▽個人の部
▼6位――西野(政経4)
7位――蝦名主将(理工4)
17位――中村(政経4)
大学日本一を決める一年で一度の団体戦。個人ではなく団体として戦う唯一の大会だ。明大は毎年、この団体戦に照準を合わせる。「個人よりもみんなで勝つ方が何倍も喜びが大きい」(西野)からだ。この団体戦で優勝し、みんなで喜びを味わうために、一年間努力してきた。しかし結果は3位。目標には届かなかった。
初日の第2レースで蝦名主将と中村がブラックフラッグで失格。70%がスタートで決まるというウインドサーフィンの競技性から、焦りが生じてしまった。フライングでポイントを大量に失い、10位と大きく出遅れる。
2日目は精神的につらかったというが、「主将が落ち込んでいたらカッコ悪い」(蝦名主将)と気持ちを切り替え巻き返した。1位はダントツで関東学大だったが、琉球、同大に次ぐ4位につける。
そして大会最終日の第8レース。1レースを残して関東学大がぶっちぎりの優勝で団体戦3連覇を決めた。
そんななか明大は6、7、8位と3人がシングルを獲得。優勝がなくなった後だったが、蝦名主将はガッツポーズをし、「よっしゃあ」と叫んだ。自分が上位だったからではない。3人が揃って上位でゴールしたからだ。4年間ともに戦った3人が最後に素晴らしいレースを見せた。
結果としては3位と、目標の優勝は達成することができなかった。だが、試合を終えた選手たちの顔は晴れやかだった。悔しい反面、やりきったという充実感は、明大のボードセイリング部でしか得られなかったはずだ。「最高の仲間と4年間ウインドサーフィンができて幸せ」(中村)。今大会で一番悔しい思いをしたであろう中村の、その一言にすべてが詰まっている。
一昨年は2位、昨年は4位、そして今年は3位と毎年優勝を争える位置につけるようにはなった。しかし近そうで遠い優勝という栄光。来年こそは、毎年積み重なる悔しさを晴らしてくれるだろう。
[熱田祈子]
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