田村、自己ベストで入賞/元旦競歩
元旦の朝、晴れやかな天気のもと2011年最初のレースがスタートした。成田での4泊5日の合宿直後に出場した今大会。山の中で長い距離を踏むというテーマの合宿を経て疲労が残るなか、明大からは3人が挑んだ。神宮外苑絵画館周辺の1周1.325kmの周回コースで行われる。
スタート早々、3人は先頭集団についていけない。1年次に優勝し、昨年も4位に入賞している大竹は徐々に遅れ、後退してしまう。昨年の同大会5位だった池澤も合宿の疲れからか、上位でレースを展開することができない。しかし田村はイーブンペースで1周1周順調に周回を重ねる。徐々に順位を上げ、ゆるみがちなラストも「ペースを上げることはできなかった」(田村)が、安定したペースで歩き切った。田村は「タイムや順位は狙わないで」臨んだものの、自身の自己ベストを約1分30秒更新し、本人も「良いレースができた」と納得した様子。昨年の同大会の6位から今大会4位と順位もステップアップした。レース後の表情も晴れやかだった。
少数精鋭の競歩ブロックだが、「5月の関東インカレが1番の目標。競走部に貢献したい。」(田村)と競走部の一員であることを忘れない。そしてレース後、次の日に行われる箱根駅伝に出場する長距離部門の選手に、田村は「全力で頑張ってほしい」とエールを送った。
競歩という競技は、細かいルール判定との戦いや、歩きでありながらかなりの体力を要するという厳しさがある。しかし美しいフォームから繰り出されるその歩きは、歩きとは思えないほどのスピードがあり、熱い戦いが繰り広げられている。2011年の始まりとともに、彼らの戦いも幕を開けた。
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