
魅せた!!吉田兄弟ワンツー/関東学生馬術大会
両者とも暴れ馬・桜陣の手綱さばきに苦戦した。この大会は普段コンビを組んでいる馬ではなく、抽選によって選ばれた同じ馬に対戦者が騎乗するのがルール。「初めて乗る馬の難しさを痛感した」(吉田(賢))。慣れない馬に、優勝した吉田(賢)も決勝の障害で減点18を記録したが、それでも完走した先には大学初優勝が待っていた。「いろいろなタイプの馬に乗れる技術を身に付けなくてはならない」(吉田(賢))と課題は残ったが、優勝できたことに「数限られた明治の代表として出させていただいて、勝つことが絶対条件だった。勝ててホッとしている」と名門・明大の一員として面目を保てたことに胸をなでおろしていた。
棄権した吉田(学)は「馬に負担が多かった。負けは決まっていたし、(馬が)飛びを怖がってこれ以上は危険と判断した」と棄権の理由を話した。また「全日本に行ったら通用しない。考えて乗らないと……」と反省の弁を述べた。
うり二つの一卵性双生児。そんな2人の間柄について「ここ(大学)では、部員、他大の部員も含めて多くの人がいるので兄弟は意識しないですよ。でも友達でもない、兄弟でもない、その間くらいかな」(吉田(学))と意識していないことを強調した。だがそこは兄弟。打ち合わせがなくても考えていることが分かるらしい。そして「仲良くないですよ(笑)」(吉田(学))の一言からは逆に仲の良さが感じ取れた。そっくりな二人を見分ける唯一のポイントは雰囲気だけ。戸惑う記者に対し「そのうち(雰囲気が)分かるようになるよ」(吉田(学))と気さくに教えてくれたが、まだ見分けられるまで時間がかかりそうだ。
兄弟でのワンツーは意外にも大学に入って初めて。齋藤(政経3)や西脇(政経2)だけではない。また一つ層に厚みが増した。全日本に向け吉田(学)は「決勝4人みんな明治の選手でいけたらいい」と力強く話した。高い目標今年の明大なら、それも手に届く目標。果たして今年はいくつ歴史をつくるか――。
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