今季初黒星…東海大に大差で敗退/関東大学ジュニア選手権
先制劇は実に鮮やかなものだった。試合開始早々の前半1分、東海大のペナルティからラインアウト、モールという得意の形に持ち込んだ明治。そこから千布(政経4)が抜け出してあっという間に先制点を挙げる。筆谷(政経2)がコンバージョンを外すも明治がこの試合の主導権を握ったかに見えた。しかし郷(文3)のノックオンでボールを奪われるとそこから東海大に一気に流れが傾く。15分には5メートルスクラムから抜け出した選手に強引に押し込まれトライを決められ、同点に。19分には溝口(政経3)が負傷退場し、我慢の時間は続く。24分に南(政経3)が何人も引きずり、トライを決めるも流れは一向に明治には向いてこない。「トライを取られて焦ってしまった」(筆谷)とミスが続出。またもノックオンからボールを奪われ、そのままトライを決められる。その後も、2本のトライを決められた。相手がコンバージョンを決めたところで笛が鳴りハーフタイムへ。12-24で前半を折り返した。
後半、明治は榎(政経2)、名嘉(政経4)、石原(政経2)を投入し、ゲームの立て直しを図る。しかし「前半の2トライ分を取り返そうと思い過ぎて、悪い雰囲気を修正できず、後手後手になってしまった」(名嘉)と主導権は東海大のまま。9分にモールから右へ右へと展開され追加点を奪われ、さらにパスミスから追加点を奪われた。このまま黙っているわけにいかない明治は14分に日高(文3)、山口(修・政経1)と展開し、郷が中央へトライを決める。やっとの思いで点差を縮めるも筆谷が中央からのコンバージョンをまさかの失敗。観客からはため息が漏れた。その後、パスミスから独走を許し、またも追加点を奪われる。斉藤(農2)がトライを決めるも、それ以上点差を縮めることのできなかった明治。24-53と大差をつけられ、ジュニア選手権2ndフェーズは準決勝敗退という結果に終わった。
相手のコンバージョンの間に円陣を組んだことに気付かない選手がいるなど集中力が散漫だったこの試合。「油断や慢心があったかもしれない」という言葉が多くの選手から聞かれた。ただ、「一つのミスが1敗につながるということを学べた。幸運なことに明治にはまだ先があるし無駄にはしたくない」(細谷ヘッドコーチ)と言う通り、この負けを無駄にするつもりはない。「振り返ってみればあそこで負けて気を引き締められたかもしれない」。そんな言葉を言うためには早明戦で勝利を挙げるしかない。忘れかけていた最強のチャレンジャーとしての立場。ひたむきに、謙虚に、早稲田に挑む。
| 1.PR | 茅島 雅俊(商3) →16.石原(40分) |
9.SH | 山口 修平(政経1) | 16 | 石原 慎太郎(政経2) ←1.茅島(40分) |
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|---|---|---|---|---|---|---|
| 2.HO | 郷 雄貴(文3) →17.鈴木(76分) |
10.SO | 筆谷 優樹(政経2) →22.竹田(54分) |
17 | 鈴木 亮太郎(政経3) ←2.郷(76分) |
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| 3.PR | 南 誠大(政経3) →18.榎(40分) |
11.WTB | 山口 裕貴(営4) | 18 | 榎 真生(政経2) ←3.南(40分) |
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| 4.LO | 日高 駿(文3) | 12.CTB | 溝口 裕哉(政経3) →21.太田(19分) |
19 | 名嘉 翔伍(政経4) →5.梁(40分) |
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| 5.LO | 梁 哲盛(営2) →19.名嘉(40分) |
13.CTB | 猿楽 直希(政経2) | 20 | 小河 康蔵(商3) ←8.千布(52分) |
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| 6.FR | 竹内 健人(営2) | 14.WTB | 斉藤 春樹(農2) | 21 | 太田 晋(営3) ←12.溝口(19分) |
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| 7.FR | 榮長 寛(政経4) | 15.FB | 外原 悠仁(政経4) | 22 | 竹田 峻士(政経1) ←10.筆谷(54分) |
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| 8.NO.8 | 千布 亮介(政経4) →20.小河(52分) |
~試合後のコメント~
細谷ヘッドコーチ
「ギリギリの中で戦っていたが、どこかで気の緩みがあったかもしれない。レベルの高い大きな試合でミスをしてしまうと連鎖でこうなってしまう。今日の結果は残念だがジュニアの予選での明治の全勝は胸を張れると思う。一つのミスが1敗につながるということを学べた。無駄にしたくない。幸運なことに明治にはまだ先がある。順風満帆に大学日本一になれるわけではない。これはチームとしての試練。ここから何回かの練習ですべてが決まると思う。勝利のバトンはついえたが負けの連鎖だけは阻止したい。ここまで出てきた課題をどこまで修正できるか。明治は常にチャレンジャー。しっかり準備をして、試合の入りからしっかりやらなければ早稲田には勝てない」。
南
「悔しい。いつも通りFWでいこうとしたが、気持ちで東海大の方が上だったと思う。東海大はチャレンジするという気持ちがあったと思う。自分たちも無かった訳ではないが気持ちで負けてしまった。Aチームの試合に向けてやるだけです」。
日高
「負けという悔しさを初めて実感した。前に勝って浮かれていた訳ではないが東海大が上回っていた。自分が出る出れない関係なしに、チームのために自分のできることをやる」。
榮長(政経4)
「全部全勝で来ていたのにそれを止めてしまったことが無念。前半は自分達は形で取って、相手は自分達のミスに付け込んで一発で持って行く感じだったがそのミスの連鎖を止められなかった。後半はFWで攻めてBKで決める形でいこうとしたが、バックスリーが若くてビハインドなことを意識して焦って外に振ってしまい、それがインターセプトなどへつながってしまったことが分け目になったと思う。自分はキャプテンを任されていたのにミスの連鎖を止められず、何もできなかった。ミスから取られて気持ちが切れないようにしたが、心のどこかであきらめていた人がいたかもしれない。それがこの大差になったと思う」。
千布
「今日の敗因はFWが負けてしまったこと。自分が最初に受けに回ってしまってそこからトライを取られて流れを持って行かれてしまったので自分の反省としたい。今日負けてしまったが、次の(早明戦)Aには絶対勝ってもらいたい」。
筆谷
「受け身になっていたかもしれない。最初はまとまりがあったがだんだんなくなってしまった。トライを取られて焦ってしまった」。
山口(裕)
「前にやった時は勝ったし、どこかにおごりみたいなものがあったかもしれない。最強のチャレンジャーということもどこかで忘れていたかもしれない。ハーフ陣が1、2年で若かったので外からもう少しリードしてやれば良かった」。
猿楽(政経2)
「今日はBKが足を引っ張ってしまった。パスが通らなかったりFWが取ってくれるボールを下げたりとミスが多くなってしまった。いつも通り臨んだつもりだったけど以前勝ったということから油断していた部分もあるのかなと思う。(早明戦に向けて)早明戦は立派な舞台なので出ることができたら楽しみたい」。
外原(政経4)
「今日は負けたことに反省して、切り換えてAのために何ができるか。前に東海大に勝っていたので、勝てるという慢心していたかもしれない。寛(榮長)に任せ過ぎてしまった。4年生でもっとサポートできればよかった」。
石原(政経2)
「自分は後半から入って、前半負けていてタイトな試合になると思ったから流れを変えるようなプレーをしたいと思ったが力のなさを実感した。最初から終盤まで、FWのチームなのにFWが前に出れないことでBKも上手く機能できなくて流れがつかめなかった。前半取られていた分、後半取り返そうとしたが、それが無理なパスなど軽いプレーになってしまった。取りに行くプレーと軽いプレーは違う。一つのミスから傷口が広がっていった」。
榎
「もう負けてしまったのは仕方ない。次に進むために、Aチームが早明戦で勝てるように、全力でサポートする」。
名嘉
「今日の敗因は、今まで勝ち続けてきた慢心だと思う。こちらの勝とうという思いが足りず一人一人が弱い自分に負けてしまった。前半の2トライ分を取り返そうと思い過ぎて、悪い雰囲気を修正できず、後手後手になってしまった。実力は負けていなかったが、こちらのミスからのトライが多く自分たちのやってきたことを出し切れなかった。シーズン入ってからずっと負けなしだったので、1年生なんかは負けに慣れてないかもしれない。けれど昨年は負け続きだった。勝つときは勝つし、負けるときは負ける。動揺せずに、開き直って今までやってきたことをやるしかない。4年生として、早明戦に向けてチームを前に向かせたい」。
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