幅広い部門で入賞し、総合力で他大を圧倒!/全日本学生大会

1999.01.01
 大会テーマを「証」とした第44回全日本学生大会。159校もの大学が日本武道館に集結し、一年の集大成となる演武を披露した。明大は10部門で予選を通過し、順調に決勝へと駒を進めた。

 関東インカレ後の「下級生に一位の喜びを味あわせてあげたい」(鈴木)という言葉通り、今回上岡、鈴木の4年生が共に1年生とペアを組み三段以上の部に出場。上岡・金森組は試合前、「ほぼ完成している」(上岡)と自信を持って臨んだが振るわず、まさかの予選敗退となる。一方、鈴木・高橋(育)組は安定した演武で予選を一位で通過。決勝では順位を落とし二位となるものの、最高峰の部門で健闘した。

 そして、関東インカレに続き、男子二段の部を連覇した新井・宮嶋組。競争率の高い部門ゆえに決勝では高得点が相次ぎ、「表彰は今までで一番緊張した」(新井)と話しながらも一位を獲得。本学少林寺拳法部を背負うエースとして“一位以外では納得できない”というプレッシャーを背負う中、他の追随を許さない圧巻の実力を見せつけた。

 また、同じ男子二段の部に出場した川島・須々木組は「突き切らずきれいにまとめる」(須々木)現在の傾向から、「少林寺の原点に戻りたい」(須々木)という思いで防具をつけて出場。注目を集める中迫力のある演武を見せ見事三位に食い込んだ。

 運用法では男女共に最優秀拳士賞を獲得。鈴木は関東インカレに続いての入賞となる。また、三段以上の部から団体の部まで総合力で積み重ねた努力の「証」となる結果を残した。男女単独段外の部では一年生の佐々木が三位を獲得するなど、下級生の活躍が光り、来年以降のさらなる躍進に期待が懸かる今大会となった。