スケート部(フィギュア部門) ミス目立ち、課題残る結果に/東日本学生選手権
ミッキーマウスをイメージした衣裳をまとい、コミカルな音楽に合わせて観客を楽しませてくれた佐々木。しかし演技冒頭でトリプルアクセルに挑むも転倒してしまう。「国体予選がうまくいかず、引きずってしまった」とその後もジャンプの転倒を連発してしまう。何とか後半は持ち直し、見せ場であるステップは観客の手拍子に合わせて楽しそうに滑っていた。持ち前の高い表現力が評価されるもののジャンプのミスが響き結果は5位と表彰台入りはならなかった。「ミスをしてもしっかり切り替えなければいけない」と昨年はこの大会で優勝した佐々木も課題を痛感したようだ。それでも「練習から高めていきたい」と全日本選手権2年連続出場に向け、さらなる高みを目指す。
東京選手権3位の松村。だが「うまくまとめられた」(松村)という前回と比べて今回は満足いかなかったと話す。大きな失敗はなかったが、ジャンプの着地の際に細かいミスが見られた。前回より得点は伸びず、「切り替えて次に臨みたい」と先を見据えている。
橋本は前回より「うまくできた」と話すが9位という順位には満足していない様子。前回に課題と言っていたジャンプがまだ克服できていないようだ。「今できることをしっかりやりたい」と頼もしく語ってくれた。
野口は転倒や回転不足などジャンプを相次いで失敗してしまう。見どころと語ってくれたステップも勢いが見られずなく、11位に終わった。
昨年この大会で優勝している石川。最初のコンビネーションジャンプをきれいに成功させ、立ち上がりはうまく入る。だが後半は集中力がなくなってしまったのか、キレが見られなかった。ステップにも勢いが感じられない。他にも着氷の際つまずいたり、トリプルのはずのジャンプが1回転になったりと石川らしからぬミスが。東京選手権に比べ、点数も伸びなかった。それでも実力を見せつけ、2年連続で頂点に立った。
タンゴを演じきった望月。ジャンプの失敗はあったものの、他の要素はきれいに成功させる。完璧とは言えない演技だったが昨年の11位から順位を上げ、3位に輝いた。
「今までになく調子が悪かった」という高山。演技冒頭のコンビネーションジャンプを決める。しかしそれ以降はミスがあり、得点は伸びず6位に沈んだ。
大坂は最初のサルコウの着氷に失敗し、それを引きずってしまったのか18位と言う結果に。「今日は0点」と自らを厳しく評価した。ただミスはあったものの、「だんだんよくなってきている」と次に向けて前向きだった。
今回は男女共にミスが目立ち、本来の力を発揮できなかったようだ。東京選手権と比べても点数は下がっている。課題を修正し、ミスのない演技ができれば点数は確実に伸びるだろう。11月4日から東日本選手権が行われている。全日本選手権出場を懸けた大会だ。全日本という大きな舞台に立つために、自身の納得のいく演技をしてほしい。
~試合後のコメント~
佐々木
「今日の演技を振り返ると(100点満点中)3点。毎年試合を重ねるごとにモチベーションの維持に苦しんできたけど今年はそこまで落ちることなくいい流れできていた。しかし、ここにきて(最近にあった)国体予選がうまくいかず、それを引きずってしまった。ジャンプが1~2週間くらい崩れてしまっていて、ジャンプで失敗してる分ステップも動けなくなったりスピンもおろそかになっている。気持ちをしっかり切り替えなきゃいけない。練習でできてないことはもちろん本番でもできないし、不安要素が多いとそれがいろんな部分に影響してくる。それを実感する試合になった。全日本に行くにあたって東日本選手権で結果を出さなきゃいけないので練習から高めていきたい」。
松村
「今日は全体的に決まらず、満足いかない演技だった。この前(東京選手権)より全然だめ。簡単なミスをしてしまった。次はジャンプでミスしないように。気持ちを切り替えて東日本選手権に臨みたい。」
橋本
「練習よりうまくできたと思う。順位がもう少し上に行けたら。ジャンプはしっかり回転してたし、しめることができた。前回よりジャンプはよくなっている。でもきちんと下りないと点数にはならないので、ちゃんと着地できるように。個人の結果はよくないが、団体で1位を取れたことはうれしい。次の東日本選手権は少し危ういかもしれない。今できることを頑張って次につなげたい」。
野口
「全然だめだった。最悪。ジャンプをよくしたい。1つ1つの試合をちゃんとこなしたい」。
高山
「今大会は今までになく調子が悪かったので、東日本に向けてモチベーションを上げたい。」
大坂
「今日は0点だった。練習はよかったけど、ほとんどのジャンプを失敗してしまったし、ミスを引きずってしまった。課題はジャンプ。それ以外はよくなっている。スピンではレベル4もあった。元々できるものをやっているので確実に決めたい。しっかり練習して成果を出せるように。東日本まで期間が短いけど、集中力を高めていきたい」。
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