
筑波大に敗北、入替戦の危機再び……/関東大学リーグ戦
勢いをつけたい第1クォーター。しかし、序盤から流れは筑波大だった。スピードのあるドライブと、巧みなパスプレーで攻める筑波大。「(筑波大は)シュートが当たり出したら止まらない」(金丸主将・政経4)とシュートも打てば入る状態で、容赦なく3Pシュートも打ってくる。一方、明大は絶不調。とにかくシュートが入らず苦戦していた。金丸主将や田村(政経3)が果敢にリングを狙うも得点につながらない。開始5分で初めて、相手のファールによる金丸主将のフリースローが決まる。その間、明大が無得点だったのに対し、着々と得点を重ねていた筑波大。その後、金丸主将と若林(政経4)の3Pシュートで得点し8ー14で第1クォーターを終える。結局決まったシュートは3本のみと嫌な流れのまま第2クォーターへ。
どうにか切り替えたい第2クォーター。開始早々、若林がダブルチームでディフェンスされパスさえ出せずファールを取られてしまう。加藤(法2)、駒水(政経4)がなんとかボールをリングに収めるが、相手は余裕の3Pシュートで点を取り返す。岸本(政経3)がルーズボールを必死に追いかけ、コートに投げ入れるもむなしく、あっさり相手に取られシュートされてしまう。リバウンドも満足に取れないまま、残り10秒。金丸主将と若林が相手にダブルチームでディフェンスをかけるも、ブザービーターを決められ第2クォーターが終了。
コートに立つ選手たちにも、ベンチにもどんよりとした空気が流れていた――。このまま負けてしまうのか。あきらめの表情も見える中、始まった第3クォーター。田村が3Pシュートを打つものの、リングに届かずコートに落ちる。どうやっても無得点地獄を抜け出すことができない明大。しかし、ここから佐藤(卓・法3)の3Pシュートやレイアップが決まり、徐々にチームも盛り上がりを見せる。さらに佐藤(卓)はリバウンドにも飛び込むなど体を張ったファインプレーを連発。これでチームにも火が付いた。金丸主将、田村、西川(情コミ1)、駒水と今までの不調がうそのように、次々にシュートを決める選手たち。スピードも一段と増し、パスをつないでリングを狙う。チームの調子が戻ってきた。応援席からも「乗ってけ、乗ってけ!」と大きな声援が送られる。第3クォーターで20ー13と初めて相手の得点を上回り、37ー45で最終クォーターを迎える。
逆転の可能性も見えてきた第4クォーター。第3クォーターに引き続き、佐藤(卓)が相手のスローインをカットするなど積極的なプレーを見せる。それに続き、金丸主将の3Pシュートでついに3点差まで追い詰め、応援席の盛り上がりは最高潮に。選手たちも声を上げ、コートを走り回る。もうゴール下へは入れさせない。シュートだって打たせない。リバウンドは倒れ込む勢いで取りにいく。いける。誰もがそう思っていた。しかし、相手は「メンタルが強かった」(塚本ヘッドコーチ)。3点差に追い詰められても顔色一つ変えずに3Pシュートでリングを狙う。取っては取られ、点の取り合いが続いた。残り4分。一歩も引いてはいけない大事な場面。点差を埋めるため、選手たちは必死になりすぎファールを重ね、相手にフリースローを与えてしまう。これを確実に決めてくる筑波大。試合終了が近づくにつれ、選手たちの焦りは増していく。それまで入っていたシュートも全く入らない。ディフェンスも崩れ、相手はいとも簡単にシュートを決める。その後、明大が息を吹き返すことはなく試合終了のブザーが鳴り響いた。3点差までに詰め寄った得点も、終わってみれば46ー62と16点差もつけられての敗北となってしまった。
この試合を落としたことで、明大に再び訪れた入替戦の危機。明日の試合をものにできなければ入替戦が確定する。もうあとがない明大。リーグ最終戦の明日、明大の運命が決まる。
日時 | 試合 | 対戦相手 | 場所 | 結果 |
---|---|---|---|---|
9月4日(土) 14:20~ | 第3試合 | 青学大 | 専大生田体育館 | ●47―80 |
9月5日(日) 14:20~ | 第3試合 | 青学大 | 青学大相模原体育館 | ●86―95 |
9月11日(土) 11:00~ | 第1試合 | 東海大 | 青学大相模原体育館 | ○76―74 |
9月12日(日) 11:00~ | 第1試合 | 東海大 | 青学大相模原体育館 | ○93―71 |
9月19日(日) 17:40~ | 第5試合 | 日大 | 代々木第二体育館 | ●71―76 |
9月20日(月) 17:40~ | 第5試合 | 日大 | 代々木第二体育館 | ●49―66 |
9月25日(土) 15:40~ | 第4試合 | 慶大 | 秦野市総合体育館 | ●66―87 |
9月26日(日) 16:00~ | 第4試合 | 慶大 | 明大和泉体育館 | ●80―91 |
10月2日(土) 14:40~ | 第2試合 | 法大 | つくばカピオ | ○83―69 |
10月3日(日) 13:40~ | 第2試合 | 法大 | つくばカピオ | ○79―53 |
10月9日(土) 11:00~ | 第1試合 | 拓大 | 専大生田体育館 | ○83―79 |
10月10日(日) 11:00~ | 第1試合 | 拓大 | 代々木第二体育館 | ●68―78 |
10月16日(土) 12:40~ | 第2試合 | 中大 | 代々木第二体育館 | ○71―48 |
10月17日(日) 12:40~ | 第2試合 | 中大 | 代々木第二体育館 | ○58―56 |
10月23日(土) 11:00~ | 第1試合 | 専大 | 青学大相模原体育館 | ●75―85 |
10月24日(日) 11:00~ | 第1試合 | 専大 | 明大和泉体育館 | ●54―61 |
10月30日(土) 12:40~ | 第2試合 | 筑波大 | 専大生田体育館 | ●46―62 |
10月31日(日) 12:10~ | 第2試合 | 筑波大 | 戸田スポーツセンター | ○84―65 |
☆お知らせ☆
関連記事
RELATED ENTRIES