
大差つけた!7T奪い早稲田に圧勝/関東大学ジュニア選手権
試合開始早々の1分、ミスから早稲田にいきなりトライを決められる。しかし先制点を奪われても、「単なるミス。気にしなかった」(染山・政経2)と選手たちは意に介さない。「今日は最初からFWで押して崩して全面的に押し出す戦略で臨んだ」(楢山・営3)との言葉通りスクラム、モールで攻め立てる。セットプレーもうまく決まるなど、攻撃は長く続く。しかし、トライ直前まではいくものの早稲田の強固なDF陣の前にトライを決め切ることができない。
前半、思惑通りに試合を進められなかった明治だが7分にスクラムトライを決め簡単に逆転。ここから怒涛の攻撃が始まる。13分、後半途中出場の千布(政経4)がスクラムからの流れでトライ。さらに18分、染山が前に蹴り出したボールを自らつかみゲイン。そこから右に展開し最後は小澤(営1)がトライを決めた。トリッキーなプレーに観客も湧き上がる。その後も小澤の2本目のトライ、千布の相手3人を振り払ってのトライなどで得点を重ねた。38分にはスクラムからターンオーバーし竹内(営2)がトライ。最後までFWで押し切り、大差をつけ早稲田を下した。
「最後まで集中してプレーすることができた」(衞藤・営4)と帝京大戦同様に最後まで攻め切った明治。いつものようなスタミナ切れや、大差をつけた時に集中力が散漫になるような状況も見受けられない。「Bチームの選手が良いプレーを見せてAの選手のプレッシャーになるはず」(衞藤)とチーム全体にいい流れが出来ていることは明白だ。さらに「雰囲気がいいからこそ試合を楽しめている」(衞藤)、「試合が楽しい」(染山)と雰囲気も上々。FWで崩しBKで仕留めるという自分たちの形もしっかりとできている。心技体全て揃いつつある今の明治に恐れるものなどもはやない。
1.PR | 楢山 直幸(営3) | 9.SH | 山口 修平(政経1) →20.筆谷(68分) |
16 | 石原 慎太郎(政経2) ←3.小野(54分) |
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2.HO | 鈴木 亮太郎(政経3) →17.渡部(40分) |
10.SO | 染山 茂範(政経2) | 17 | 渡部 逸記(営4) ←2.鈴木(40分) |
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3.PR | 小野 慎介(政経3) →16.石原(54分) |
11.WTB | 山口 裕貴(営4) | 18 | 西村 雄大(農1) ←5.日高(62分) |
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4.LO | 名嘉 翔伍(政経4) | 12.CTB | 大澤 良介(法4) | 19 | 千布 亮介(政経4) ←8.小河(49分) |
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5.LO | 日高 駿(文3) →18.西村(62分) |
13.CTB | 衞藤 陽介(営4) →21.猿楽(62分) |
20 | 筆谷 優樹(政経2) ←9.山口(修)(68分) |
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6.FR | 竹内 健人(営2) | 14.WTB | 小澤 和人(営1) →22.斉藤(54分) |
21 | 猿楽 直樹(政経2) ←13.衞藤(62分) |
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7.FR | 榮長 寛(政経4) | 15.FB | 外原 悠仁(政経4) | 22 | 斉藤 春樹(農2) ←14.小澤(54分) |
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8.NO.8 | 小河 康蔵(商3) →19.千布(49分) |
~試合後のコメント~
楢山(営3)
「今日は最初からFWで押して崩してとFWを全面的に押し出す戦略で臨んだ。前半はゴールライン手前まで攻めることはできたけど取り切ることができなかった。でもスクラムトライや取るべきとこで(トライを)決めることができたことでチームが盛り上がり、後半いい動きができた。早稲田とスクラムやモールを組んでみて簡単にはいかないと思ったけど、今年FWをずっと強化してきて自信はあった。後半崩れなかったし、早稲田相手にスクラムトライを決めたということは胸を張っていい。(チーム状況は)Aチームが筑波に勝ったのでBも続こうと士気が高まっている。早稲田に勝てたことは嬉しいけど、まだ2戦目なのでこの試合結果で調子づけていきたい」。
鈴木(政経3)
「前半のセットプレーの安定は練習の成果が出た。ただ前半に稼げれば後半はもっと楽になったと思う。FWはプレッシャーをかけれていた。得点については全然満足。次は筑波より格下になると思うが、出られるのであればチームに貢献できるよう頑張りたい」。
日高(文3)
「チーム全体でコミュニケーションがよくとれていた。前半からDFがずっと良かったので流れをつくることができた。スクラムを組んだとき、FWで勝てると思い、後半もそのままFWで行けば勝てると意気込んで臨んだ。終始DFが良かったのが今日の収穫。修正点はFWのセットプレーでのスピードが早稲田に負けていたこと」。
染山
「FWが頑張ってくれた。FWでいこうとしていたのがうまくいった。個人としてはエリアマネジメントできなかった。(先制されたのは)単なるミス。気にしなかった。(前に蹴り出して自らつかむプレーについて)自分の得意なプレー。決まってよかった。チームとしてやっていこうとしているプランはできている。衛藤さんを中心によかったと思う。やはり衛藤さんの存在は大きい。そして試合が楽しい。早稲田が相手だから勝ちたいという特別な意識はそんなになかった。どんな相手でも勝ちたいという気持ちを持ってやっている。Jr、Aチームともに負けていないのでがんばっていきたい」。
大澤(法4)
「走り込みなどきつい練習をしてきたのが実った。前半早々にとられてびっくりしたが、FWが後半取ってくれた。失点は自分たちがくずされたからではなく偶然取られたもの。普通にやって普通に勝った。個人的にはまだまだ。BK全体的にFWに頼っている面がある。課題は前半の入り。後半の最後も自分たちのミスで苦しんだ。次も大事な試合になるので勝ちたい」。
衞藤
「最後まで集中してプレーすることができた。明治のノリで最後まで攻めきれて楽しかった。ジュニアもAチームもきつい練習をしているからこそ、チームがいい雰囲気だからこそ試合を楽しめている。Bチームの選手がいいプレーを見せてAの選手のプレッシャーになるはず。これからAの選手がいいプレーをしなければならない良い環境だと思う」。
外原(政経4)
「FWが圧倒してくれたのでBKとしては楽だった。(得点については)素直に嬉しい。個人的には上手く抜けられてよかった。最後の決め所を決めきれないのが課題。チーム全体ではミスがあってもコミュニケーションを取り合っているのでいいと思う。AもJrも全勝優勝を目指している。次も負けられない試合になる」。
千布 (政経4)
「今日は相手が早稲田だから気合いが入っていた。後半途中からの出場だったが後半からチームの力になるべく頑張った。チームとしてもFWを中心として日々やっていることを出せたと思う。(ゲインをきる場面が目立ったが)体の強さを生かし前にでることは自分の売りにしているところだから。チームとしても去年よりずっと手応えを感じている。 これからも連勝を続けていけるように頑張り、個人としては前に出ていくプレーを心がけてやっていく」 。
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