2年間のリベンジ果たし筑波大に勝利/関東大学対抗戦
筑波大のキックオフから前半がスタート。「自分たちの強みであるFWを前へ出してゲームを支配していく」(吉田監督)。この言葉を全身で表すかのように序盤から激しいあたりで攻めていく選手たち。9分、スクラムから出したボールをSO・田村(文4)がキックし大きく敵陣へ。そこから筑波大ラインアウトのボールを奪い取り、パスをまわしてチャンスをうかがっていく。11分、筑波大の隙をついた田村がラックから右サイドへ抜群のコントロールを誇るキックを出し、ボールを受け取ったWTB・居迫(法4)がその勢いのままトライ。先制点を見事奪い、流れは完全に明治のものに。19分、筑波大のオフサイドにより明治がペナルティキックで陣地を大きく奪う。その後ラインアウトから「左右にゆさぶりをかけてくるので、ばらばらに個々で入るしかなかった」(筑波大・福岡ゲームキャプテン)と相手に言わしめるほどのモールでじりじりとゴールライン直前まで攻め込んでいく。そこから飛び出したPR・榎(政経2)が2本目のトライを右隅に決め、テンポよくスコアを動かした。その後筑波大に今試合初のトライを奪われるものの、怯むことなくひたすら前へ進んでいく。そして39分、明治のFWのプライドを披露する機会が訪れた。筑波大のコラプシングの反則により、明治ボールのスクラムを獲得。5メートルの距離を押し込み、押し込み、そのままスクラムトライに。まさに明治のFWここにありきというプレーに観客も大興奮。「本当にFWには自信がある」(杉本主将)という言葉を最高のかたちで体言した場面であった。
後半は、開始わずか2分でドライビングモールからのトライを決める。「このまま明治が快勝するだろう」と誰もが確信するような好調な出だし。しかし、ここから空気は一転し明治にとって苦しい時間が続く。11分、明治のペナルティから流れをつかんだ筑波大が猛攻をしかけてくるように。素早いパスで展開させながら明治のディフェンスをかわし、相手FL・鶴谷にトライを許してしまう。その後も怒涛の勢いで攻めてくる筑波大のプレッシャーからかパスの取りこぼしやノックオンなどのミスを連発し、トライを取るべき場面で取りきることができない。26分、明治のオーバーザトップの反則から相手SO・村上にペナルティゴールを奪われてしまい、さらに追い込まれることに。じわじわと詰められる点差。必死に対抗しようと選手たちは攻めていくものの、筑波大の力強く固いディフェンスに阻まれトライまで持っていくことができない。38分、筑波大にさらなるトライを決められスコアは26-22となる。1トライで逆転される点差まで追い詰められてしまった。宣告されたロスタイムは2分間……。
決して快勝とは言えなかった。前半は選手たち自身も納得のいく最高のプレーができるにもかかわらず、後半になると急に失速してしまう。運動量の減少や集中力不足から出てくる「受け身にまわり、取りきるところで取れない」(古屋・商2)という隙を相手に突かれてしまうのだ。この課題は初戦の日体大戦の際にも出ていたので、今後のためにも後半戦に向けての修正を迅速に行う必要があるだろう。
しかし、それ以上に今回得た収穫は大きい。「昨年、一昨年のリベンジを果たせてよかった」(堀江・商2)。自信を持って挑んだFWで蹴散らし、筑波大相手に3年ぶりに飾った勝利。その事実に選手たちは大きな手応えと確かな成長を感じたのではないだろうか。
「絶対に負けられない一戦」を破り、対抗戦優勝に向けて大きな一歩を見せた明治。次なる相手は成蹊大だ。強豪相手への勝利に緩むことなく、勝ちにこだわるプレーを。そうすれば、またさらなる一歩を踏み出すことができる。
| 1.PR | 榎 真生(政経2) | 9.SH | 秦 一平(法3) | 16 | 鈴木 亮太郎(政経3) ←2.郷(後半27分) |
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|---|---|---|---|---|---|---|
| 2.HO | 郷 雄貴(文3) →16.鈴木(後半27分) |
10.SO | 田村 優(文4) →21.染山(後半37分) |
17 | 小野 慎介(政経3) ←3.城(後半35分) |
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| 3.PR | 城 彰(政経4) →17.小野(後半35分) |
11.WTB | 木村 圭吾(商2) | 18 | 名嘉 翔伍(政経4) ←6.三村(後半17分) |
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| 4.LO | 古屋 直樹(商2) →19.竹内(後半37分) |
12.CTB | 溝口 裕哉(政経3) | 19 | 竹内 健人(営2) ←4.古屋(後半37分) |
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| 5.LO | 友永 恭平(政経2) | 13.CTB | 猿楽 直希(政経2) | 20 | 山口 修平(政経1) | |
| 6.FR | 三村 勇飛丸(政経4) →18.名嘉(後半17分) |
14.WTB | 居迫 雄大(法4) →22.大澤(後半23分) |
21 | 染谷 茂範(政経2) ←10.田村(後半37分) |
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| 7.FR | 堀江 恭佑(商2) | 15.FB | 小泉 将(営3) | 22 | 大澤 良介(法4) ←14.居迫(後半23分) |
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| 8.NO.8 | 杉本 博昭(商4) |
~試合後のコメント~
杉本主将
「日本一を狙ううえで絶対に負けられない試合だった。本当にFWに自信があるし、FWで試合の流れを作っていきたいと思っていた。前半はスクラムトライも決め、素晴らしい展開だった。しかし、後半モールトライをいいかたちで決めることができて、これはいけるという確信をみんなが持ってしまった。ロスタイムの2分間はただ勝ちたい一心だった。みんなに練習してきたことを出すだけだと伝えた。筑波大がモールを組んでいくうちに疲れて最終的に1人になってペナルティを出すことがわかっていた。今後は取り切れる場面で取れないという状況になってしまう後半の修正が課題となってくる」。
榎
「最後は守ったら勝つし、取られたら負けるし。ディフェンスしながら泣いてもいいと思った。モールで取られない自信はあったけどわずかなプレーで一瞬にして決まってしまう。スクラムトライもモールトライもできたが後半相手のペースにのまれてしまって快勝とは言えない。でも試合にかけてたから勝てて本当によかった。最高。FWは今回の試合を通して自信がついた。(スクラムトライは)敵陣5メートル10メートルになったらみんなで顔合わせてやるしかないとコンタクトをとる。でも、1番FWが強い相手は帝京大だから日々練習を積んで前へ進んでいく。これで浮かれてはいけないから一つ一つに試合に向けて気を引き締めていきたい」。
城
「今日は入りがよかった。でも途中取り切れないところがあった。スクラムトライを取ってチームが勝ったからよかったが、自分のプレーには納得がいっていない。もっと動いていきたい。筑波大戦は序盤の山場と捉えていたので勝ってよかったし、チームの雰囲気もいい。ニュージーランドでやってきたセットプレーもだいぶ息があってきた。素直にいいと思う。今後、他大に研究されるだろうけどその上をいきたい。成蹊大も決して弱い相手ではないのでしっかりと自分たちのプレーをしたい」。
古屋
「相手もFWを得意としているので、自分たちはその上をいくプレーを意識していった。前半は、FWでいけると思ったので思い切ってやった。しかし後半は走る量が減って受け身に回ってしまった。取り切るところで取り切れなかったのと、後半走れなかったのが課題。 でも今日はひとつの山場だったので勝てたのは大きい。これからも、チームの課題を克服して「強く暴れる」激しいプレーを意識して、最後まで出場し続けるように頑張りたい」。
友永 (政経2)
「前半からFWで完全に支配していくことを心がけた。筑波はディフェンスもいいし、FWに自信を持っているチーム。その分自分たちも真っ向勝負できた。前半は意図的にFWで仕掛けていったが、後半に自分が軽くなってしまい簡単に取ろうとしてうまく行かなくなってしまった」。
三村 (政経4)
「今日は筑波戦で3年連続は負けられないという特別な思いがあった。FWが強いチームだったがその上を自分たちで超えていこうと思った。前半はやっていく上で、収穫や課題があったが後半は運動量が落ちてコミュニケーション不足も取れていなかった。走り続けることを今後の課題としていく。これから、成蹊、立教と気を抜かずやっていく」。
堀江
「昨年、一昨年のリベンジを果たせてよかった。最初からFWを全面的に押し出して圧倒していこうという意識をチーム全体で持っていた。春からずっと練習してきたブレイクダウンなどFW中心に練習に取り組んできた。FWは自信を持ってやっているのでどんどん狙っていった。モールの中ではみんなで声を出し合ってコミュニケーションを積極的に取りながらゆさぶりをかけた。スクラムトライもモールトライももちろん、ブレイクダウンで相手を越える意識でプレーしていた。前半はうまくいっていたが、後半の中盤になって疲れから足が止まってしまい筑波のペースにやられた。ロスタイムはきつかったけど、取られたら負けってわかっていたので絶対にペナルティを出さないようにしていた。成蹊戦では後半のプレーを修正して終始FWが圧倒できるようにする」。
木村(商2)
「(FWが)前半に飛ばし過ぎていて、後半に体力を消耗していた。FWが前半からガンガン行って流れはつかめた。しかし、そのせいでFWが疲れて守備のときに、ラインに残っていてくれず、そこを攻められたときがきつかった。(次の成蹊大戦に向けて)今日はトライできなかったので、成蹊大戦ではもっとボールをもらってトライを決めたい」。
溝口(政経3)
「前半は自分たちのやりたいラグビー(FW中心のラグビー)がしっかりとできていた。しかし監督にも言われたが、後半は出だしはよかったが徐々に中だるみができてみんな気が抜けてしまっていた。結果、完全に筑波にいい流れを持っていかれて後半はかなり追い込まれてしまった。今日の試合でBKは優さん(田村)にかなり相手のプレッシャーがかかっていたのでもっと溜めをつくったりして工夫していきたい。そういう今日できた課題をもっと練習をして、一つずつこなしていけば次の成蹊戦は確実に勝てると思う」。
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