
絶好調!山村の2ゴールで法大に競り勝つ/関東大学1部リーグ戦
試合開始しばらくは一進一退の攻防が続く。パスをつなぎゴールに迫る法大を高木のスーパーセ-ブやDF陣の堅い守りでしのぐ明大。だが30分以降は明大にも積極的なシュートや惜しい場面が多く見られるようになる。そして前半終了間際、歓喜の瞬間がやってきた。豊嶋(政経3)からボールを受けた田中(恵)がゴールライン近くからあげたクロスボール。相手GKがはじいたボールをそこにつめていた山村(政経2)がしっかりと押し込んだ。「球が転がってきたから」(山村)と言いながらも前節から勢いの止まらない山村がこの試合もきっちり仕事をこなした。
後半に入ると互いにあたりが激しく、試合は少々荒れ模様に。後半5分、交錯したシーンの連続で審判への不満が客席から飛び、ピッチが一時騒然とした直後だった。法大の速い攻撃に一瞬カバーが甘くなったところでスキを突かれ失点。「引きずった部分もあった」(山田主将・政経4)とその後法大に押し込まれるシーンが多くなる。しかし明大も必死の守備で反撃の機会をしたたかにうかがっていた。後半32分、相手ペナルティエリア付近で相手のカットしたボールを山村が飛び込んで奪い取り、フリーに。「いつでも自分で撃ちにいけと言っている」(神川監督)という通り、山村はフェイントで相手をかわすとそのまま鋭いシュートを放った。待望の勝ち越し弾にベンチ、客席からは大きな歓声が上がる。「後半、前からプレスしていこうと話していた」(山村)という努力が実り相手の堅い守備を見事に打ち崩した。その後法大の必死の攻撃にも耐え、試合終了のホイッスル。厳しい試合に競り勝ち、勝ち点3を獲得した。
試合後、「成長を感じるゲームだった」と満足そうに語った神川監督。堅守の法大との厳しい戦いも「見ごたえあったんじゃないか」(神川監督)という通り実力を出し切ったと言える試合だっただろう。それでもリーグ戦はまだ先が長い。「厳しい試合が続いていくがしっかり戦っていく」(山田主将)とリーグ優勝に向け、気持ちに緩みはない。
☆試合後のコメント☆
・神川監督
「追いつかれて突き放すこれまでになかった試合だったと思う。山村は昨日の練習から調子が良かった。2ゴールは素晴らしい。相手のあたりは激しかったが、ひるまなかった。法政はサッカー徹底している。守りが伝統的に堅い。ただ明治の2点目、相手GKのミスを逃さずしっかり入れた。明治もしたたかだな、と。いよいよチームらしくなってきた。次節の早大は弱点、強みともポイントをおさえているからそれを中心にしっかりやっていきたい」。
・山田主将
「厳しい試合になると予想していた。法大は組織的な守備をするので難しいゲームだったが、勝ち点が取れてよかった。後半の立ち上がり失点してしまい、引きずった部分もあった。だから集中力をもっと高めていきたい。勝つことができたのでチームの雰囲気はいい」。
・山村
「勝てて良かった。監督期待してくれているので次の試合でも出られたら点入れられるようにしたい。今年10点以上ゴール決めるのが目標。でも得点ランキングは特に狙ってない。チームが優勝できればいい。次も前線から守備をして点を取って勝ちたい」。
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