
例年以上の高得点に選手も笑顔/東京六大学対抗グライダー競技会
2つの目標点を経由し、戻ってくるまでのその速さを競い、自分のフライトに満足ができなければ選手は何回でも飛ぶことが可能だというこの競技。また、選手たちは得点の方法や飛ぶ順番を選択できるため、地形や天候だけでなくいかに得点を稼ぐかという戦略も大きなカギとなる。
「今年は去年よりレベルが上がった」(折原監督)と自信をもって臨んだ今大会。初日は伊澤主将を含め数人がフライトした。この日は雲もまばらで、風も少し強めだったが、序盤は調子もよく、飛ばした7機のグライダーは全て上昇気流に乗り上空へ。良い滑り出しだった。ところが、終盤になるとうまく気流に乗れず、なかなか周回ができない。地上で見守る部員からは「あぁ」というため息が漏れた。他大が周回に成功する中で、初日の明大の得点は0。ほろ苦いスタートとなってしまった。
しかし、初日終了後の「まだまだこれから」という監督の言葉通り、明大がここから意地を見せた。迎えた競技2日目。条件もよく、伊澤主将が周回に成功。800点をマークし翌日からのフライトに弾みをつけた。さらに競技3日目には、913点という高得点をたたき出し、この日フライトした選手のなかで4位という結果を収めた。「この時間帯に周回できたのはおれと慶應の選手だけだったからうれしかった」(伊澤主将)と笑顔を見せた。
その後も伊澤主将だけでなく岩崎(理工3)も得点をし、順調にポイントを重ねた。最終的に5158点という好成績。チームを引っ張っていった伊澤主将は4318点と出場選手中7位、明大の得点の大半を稼いだ。明大は団体4位で、結果としては最下位。だが、高得点をたたき出せたという面で選手たちに悔いはないようだ。
今年は例年より新入生がたくさん入った航空部。「新入生はやる気あるし勉強熱心」(伊澤主将)と期待のルーキーが多いようだ。人数も増え、仲間同士で切磋琢磨(せっさたくま)できる。4年生が抜けても、きっと彼らがグライダーのように大きく飛躍し、さらに航空部を盛り上げていくだろう。
関連記事
RELATED ENTRIES