実力発揮できず、悔しいベスト16/全日本大学対抗選手権
雲ひとつない空の下、30度を超える気温の中始まった全日本インカレ。「優勝」ただその2文字を目標としてきた選手たちにとって、ベスト16という結果はあまりにも悔しすぎた。
大会1日目。大会側のミスで試合開始が予定されていた時間より大幅に遅れた。初戦は札幌学大。竹綱(文3)・岩崎(営4)ペアは「体が作りきれていなかった」(岩崎)と、第1ゲームを落とすものの、大熊(法1)・今井(農2)ペアと桑山(農1)・望月(政経3)ペアが第2、3、4ゲームを勝ち取り、難なく初戦を突破した。第2、4ゲームに出場した桑山・望月ペアは連続得点を決めるなど安定したプレーを見せた。
試合開始時間の遅れにより、すっかり暗くなってから始まった関西外大との3回戦。明大は札幌学大戦に続いての連戦となったが、疲れを感じさせないゲーム展開で3-0とストレート勝ちを収め、順調に4回戦へと駒を進めた。
大会2日目のベスト8が懸かった東北福祉大との4回戦。1日目の会場とは異なり室内コートの長浜ドームで行われ、涼しくプレーしやすい環境の中での試合となった。
第1試合。1日目と同じく一番手で出場した竹綱・岩崎ペアが「心の準備ができていなかった」(岩崎)と、0-4でストレート負け。
大熊・今井ペアが出場した第2試合。長いラリーが続いたが「自分のペースでできた」(大熊)と確実に点を押さえた。今井のスマッシュも決まり、しっかりこのゲームを勝ち取った。
第3試合に出場した桑山・望月ペアは前半、望月のボレーが連続で決まり、桑山の力強いストロークで点を取るなど1日目に引き続き絶好調な姿を見せた。しかし、ラリーが続きボールに追い付けず、相手のすばやいボレーにも対応できず2ゲームを落とした。「メリハリをつけられずダラダラしたゲームになってしまった」(桑山)。後半は狙ったところにボールを落とし、相手のバランスを崩すような望月のボレーが炸裂、取られても取り返すゲームを展開し4ー3と接戦を勝ち抜いた。
これですべてが決まる第5試合は今大会好調な桑山・望月ペアに任された。「プレッシャーはなかったが余裕がなかった」(望月)。スタートから連続して点を決められ、明大はボールに追いつくのが精一杯な状況が続き、2ゲームを先取される。明大にとっても、東北福祉大にとっても絶対に負けられないこのゲーム。両大学の応援が次第に大きくなるにつれ桑山・望月ペアの調子も上がっていき、積極的なプレーを見せ2ゲームを取り返す。しかし、「緊張のせいで自分から行くのを引いてしまった」(桑山)、「相手の気迫に圧せられた部分もあった」(望月)と攻めが足りず2-4でこのゲームを落とした。試合後、コートにしゃがみ込む望月からは悔しい表情がうかがえた。
結果、東日本大会ではストレート勝ちした東北福祉大に3-2で惜敗。昨年と同じベスト16に終わった。目標であった「優勝」という2文字をつかむことはできなかった。
《女子》
一方女子は上位を目指すも、ベスト8に終わった。
初戦の佛教大戦は圧倒的な強さを見せつけ勝利すると、続く相手は慶大。難なく次の試合に進めるかと思いきや、そう簡単にはいかなかった。
山崎(営3)・川田(商3)ペア、安永(政経1)・杉本(商1)ペアが勝利を挙げ2ゲームを先取する。しかしそこから慶大の1ペアによって一気に同点に追い付かれてしまう。最後のゲームでは、3試合連続で出場した慶大の同ペアもさすがに疲れが出たのだろう、安永の強烈な連続ボレーに屈した。そして安永・杉本ペアがしっかりとこのゲームを押さえ、4回線へと勝ち進む。
次の千里金蘭大とも接戦を制し、迎えた神戸松蔭女学大戦。「この相手に昨年は負けて先へ進めなかった」(工藤・政経3)と昨年のリベンジを図りたいところであった。
しかし「相手に応じてプレッシャーをもっとかけていかなくてはいけなかった」(工藤)と結果は1ー3で敗北。「チームワークも相手に負けていた。(相手は)まとまりがあった」(成田・法2)と昨年との差をうめることはできなかった。
昨年を上回る成績ではあったものの「ベスト4以上」を目指す選手たちにとってベスト8は納得のいかないものであった。今後は「相手との壁を、越えることができそうなのにそれができない」(成田)このチームの現状を、打破するための練習が不可欠となる。
翌日からの個人戦ではぜひとも今日の反省を生かしたプレーを見せてほしい。
☆試合後のコメント☆
岩崎
「4年間で振り返って最悪だった。1年生から頑張ってきたけど最後に悔いが残ったのはショック。みんなよくやってくれたのに申し訳ない。全部俺のせい」
望月
「2日間振り返ってみて悔しい。本当それだけ。敗因は試合に出る選手と控え選手のモチベーションのギャップだと思う。来年は同じことをしない。ベスト4以上に入る。そのために最上級生として控え選手にもチャンスがあることを教えて、チームを引っ張っていきたい」
大熊
「初めてのインカレは気合の入り方が違った。雰囲気にのまれた。4年生のためにがんばりたかった。特に試合に出てない4年生のために。これからはリードしたときにペースを変えず攻めきれるようにして、来年はベスト4に入りたい」
桑山
「調子は悪くなかったし、プレッシャーもかんじなかったが初めてのインカレは緊張した。でも初戦で負けたらペアを交代させると言われていたので気持ちを上げていって、割り切って試合に臨んだ。来たボールを打つだけ。当たって砕けろの気持ちで試合をした。これからはもっと上を目指したい」
工藤
「相手に応じてプレッシャーをかけるべきだった。今日の自分のプレーは一つもいいところはなかった」
成田
「相手がうまくなるとポイントが重ねられない。攻めが大事」
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