今後につながる準優勝/杉本記念合同練習会
明治は初戦の東海大、準々決勝の昭和大を制し順調に勝ち進む。迎えた早大との準決勝。注目の対戦カードとあって会場は熱気を帯びる。それまでの戦いで着々と一本をかせぎチームに貢献していた先鋒の新井(政経2)は後半終了間際に有効の一本を決める。序盤に苦戦を強いられただけに思わずガッツポーズ。一方次峰の三浦(法2)は立ち上がりから相手の勢いにのまれ防戦一方の厳しい戦況となる。しかし続く中堅の小平(政経2)、副将の須々木(情コミ3)ともに落ち着いて一本を決め、大将の川島(文3)へとたすきをつなぐ。川島も最後まで気を抜くことなく鮮やかな蹴りの一本を決め、決勝進出の決定打とした。
迎え撃つ決勝戦の相手は慶大。先鋒の新井は前半に有効となる突きを二本決める。「集中力が切れてしまった」と終盤に相手の反撃を許す場面もあったが、ポイントではリードし次へとつなぐ。しかし次峰の小平は相手の激しい攻撃に押され苦戦。続く中堅の玉村(営3)も前半に有効を決め先制するが、相手の猛追に思うように攻め切れず、一本を奪い返され引き分けとなる。ここまで一勝一敗一分と両校ゆずらない展開に会場の熱気はさらに高まる。副将の須々木は周りから「落ち着け」と声がかかるものの、途中右太ももを負傷し力がふるわない。窮地に立たされた明治。ここまで大黒柱として安定した強さで支えてきた大将の川島へ最後の望みをかける。開始早々蹴りの有効を決められてしまうが、間合いを取りつつ焦らず攻めていく。終盤一本を奪うもののタイムアウト。惜しくも結果は引き分けとなり、明治は1対2と僅差で敗北を喫した。
あと一歩で届かなかった優勝。しかし試合を終えた選手たちの顔はすっきりしていた。それは勝敗そのものよりも、この大会自体が有意義なものであったことを感じさせた。努力を止むことなく、大会を終えるごとに確実に成長する選手たち。今回見つかった課題も修正し、自己にまた磨きをかけるだろう。次の全日本学生大会でさらなる成長を遂げた姿を見るのが楽しみである。
☆試合後のコメント☆
上岡主将(政経4)
「下級生がよく頑張ってくれた。運用法はなかなか練習でモチベーションが上がらない感じだったが、試合を終えるごとに全員で勝ちにいこうという結束が強まっていった。結果は準優勝だったが十分自信を持っていいと思う。 」
川島
「決勝で勝てなかったのが悔しい。勝ちたかった。 再来週に運用法の都大会があるので、それに向けていい練習になった。」
須々木
「今日でまた一つやるべきことが見えた。負けた瞬間は悔しかったけど、切り替えた。来年は1こ下、2こ下が出るので勝てるように後輩の指導をしていきたい。」
玉村
「今日は結局一つも勝てなかった。決めの一手になるものが自分に足りなかった。またポイントを取って若干気が緩んだところもあった。来年は後輩を育てていきたい。」
新井
「自分の仕事はきちんとした。先鋒として白星を持ってくるプレッシャーはあったが、始まったら集中した。僅差の敗北なので本音ではもう少しポイントが欲しかったが、今の実力でやれることはやった。」
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