全日本ロードレース戦い終える/全日本学生選手権

1999.01.01
全日本ロードレース戦い終える/全日本学生選手権
 梅雨の合間、年に一度のロードレース大会が開催された。昨年までの開催地、秋田県大潟村ソーラースポーツラインと比べ、今年はコンディションの落ちた利根川河川敷で行われた。普段はダンプカーが走る道で、競技のコースには砂利も。悪状況の中選手たちは川沿いを駆け抜けた。1日目はチームロードレース、2日目は個人ロードタイムトライアルが行われた。

 1日目、33.3㎞コースを3周する100㎞のチームロードレース。出場した明治のメンバーは笠原、加藤(雄)、出澤、中村。「チーム(ロードレース)での目標は昨年優勝の中大」(山上監督)だった。レース序盤は中大を上回るタイムで好走を見せた明治。2周目に加藤(雄)が抜け、残り3人でレースを続行した。

 最終周回、出澤の後輪がパンクするアクシデント。だが素早い対処でレースはそのまま続くかに見えた。しかしそのすぐ後、最後の折り返し地点付近で明暗は分かれた。明治の選手が体調不良――アナウンスが響いた。中村が熱中症により全身痙攣し、転倒した。残り二人でレースは続けられない。成績を収めることなく明治のチームロードは幕を閉じた。

 2日目の個人タイムトライアル。明治からは16人の選手が出場した。明大勢最高の成績を残したのは笠原だった。笠原はクラス1で6位。総合で8位という結果を収めた。

 山上監督が「調子がいい」と期待を寄せる出澤は30分02秒394の好走で26位に。また、昨日レース中に痙攣を起こした中村が出場。33位、30分16秒077という復活を一日にして遂げた。
 さらに、ルーキー末永。1年生ながら46位と健闘。末永は2010年度欧州遠征事業派遣選手にノミネートされた。早大の大中とともに9月、ベルギーへ挑む。

 クラス1で6位の表彰を受けた笠原。「昨日(のチームロードレース)がだめだったので全てをかける気でいった」。ロードレースを得意とする笠原にとって、年に一度のこのロードレースは大きなものだった。前日の疲れが取れない中、「今日は精一杯やりました」とさわやかに話した。学生最後の個人ロードタイムトライアルを終え、「目標の30分も切れて、よかった」。今レースに出場する誰もが意識する“30分切り”。笠原のタイムは28分55秒831。30分を大幅に切った。
 また、「弟に負けないことも目標だった」。弟、笠原恭輔(中大)は日本代表の選手だという。今大会に兄弟そろって出場した。弟は15位、29分34秒539。笠原は目標を乗り越え、次なる大会・トラック競技の全日本学生選手権、8月のインカレにつながる力を身につけたことだろう。

 これから夏本番を迎え、ますます熱を帯びる自転車界。身体、機材、精神すべてがそろって成績は出る。今大会を糧に、明大自転車部のさらなる向上を期待する。