まさかの初戦敗退 課題見つけ、今後に繋ぐ/関東大学新人戦

 新体制になって約2ヶ月で迎えた新人戦初戦。1年生のフル出場で期待も高まる中、惜しくも明大は駒大に85ー70で敗北した。 

「弱くはない」(古本・政経1)。そう話していた駒大との新人戦初戦。序盤は「1年生ながらよくがんばった」と塚本ヘッドコーチが話したように、1年生が中心となりゲームを展開。第1クォーターは21ー15と明大のリードで終えた。「出だしはよかった。ディフェンスもみんなで声を出して頑張った」(古本)。第2クォーターは19ー22と駒大にリードを許すものの、逆転勝利は十分に狙えるはずだった。

しかし迎えた第3クォーター。明大の得点がぴたりと止まる。5分間無得点という悲惨な状態が続いた。駒大の息の合ったチームプレーと得点率の高さに圧倒され、明大は完全に相手の流れに捕まった。第3クォーターの前半からパスミスが目立ち、そこからスティール、3連続ターンオーバーへと繋がってしまった。「気の緩みからターンオーバーへ繋がったと思う」(田中・文1)。明大はますますスピードに乗った駒大に連続得点を次々と決められる。後半は田中の3Pシュートで追いつき始めたが、その後はシュートを打つものの決まらず、嫌な空気が流れた。

そして、どうにか勝利をものにしたい第4クォーター。選手たちは最後の最後まで駒大のプレーに必死に食らいついた。途中、加藤(法2)や田中の積極的なプレーで得点を決めるが、開いてしまった差を縮めることはできなかった。後半に差し掛かり、明大に焦りが出てきたのか、スティールされ、またも連続得点を決められる。しかし、相手は2年生中心のチーム。主に1年生が出場した明大にはどうすることもできなかった。「後半の得点の差は経験の差だ。」(塚本ヘッドコーチ)。その後駒大の勢いは止まらず、結果明大は85ー70で敗北を喫した。

 ルーキー達の活躍が期待された今大会をまさかの初戦敗退で終えた明大。悔しさは残るものの、チーム全体で今後の課題が見つけられた試合となっただろう。秋のリーグ戦では勝利を収められるよう、今後のチームの成長に期待したい。

試合後のコメント

塚本ヘッドコーチ
「前半は1年生はよくがんばった。後半の得点の差は経験の差だ。今回1年生を多く使えたことが夏のリーグ戦に繋がるだろう。それくらい1年生は可能性を持っている」。

田中
「後半の入りで点差がついていたときの気の緩みがターンオーバーにつながってしまったと思う。流れが悪くなったときにポイントガードとして、もっとコントロールできるようにならないといけなかった。シュートフォームを改善していたのが、結構決まって良かったと思う」。

清水
「出だしは良かったけど、後半にミスが目立った。もっと試合をコントロールできたら良かったと思う」。


「前半は集中していて、勢いでなんとか試合の流れを掴めた。後半までそれが維持できなかったのが課題。大学に入学して2、3ヶ月しか経っていないので相手との経験差が出たように思える。今後もチームの力になれるように、経験を積んでいきたいと思う」。

森山
「前半は自分のプレーができて良かったと思う。後半に技術的な面で、まだ大学では通用しないということが分かった。もっと我慢することも大事だと感じた。今後も試合などでチャレンジして、大学でも通用するプレーができるようにしていきたい。」

西川
「積極的にせめて勝つつもりだったが思うようにいかず、悔しかった。相手は点数を取られても冷静で経験の差を感じた」。

加藤
「一年生をまとめられなかった。リバウンド、ファウルなどでアピールがあまりできなかった。ミスが出たときなどにもっと声を掛けてあげられたら良かったかもしれない。試合経験が少ないので、コミュニケーションがどれだけ大切か実感した。今回は新チームで試しでもあった。リーグ戦は本番なので、リーグ戦につながる練習をしていきたい」。

松本
「チームとしてはもっと積極的にならなくてはいけなかった。ミスが多く、強気なプレーができなかった。序盤は攻めていけてよかった。行けると思ったが、第3クォーターからは集中力がなくなった。夏のリーグ戦に向けて体力をつけていきたい」。

古本
「気合いが入りすぎて力んでしまった。出だしはディフェンスも声をだしていてよかったと思う。第3クォーターの3連続ターンオーバーを立て直せなかったのが悔しい。でも、このチームでプレーするのは楽しかった。今後は動きながらのスリーポイントを決められるようにしていきたい。ディフェンスのコミュニケーションも声を出しながら身につけていきたい」。