総合9位で1部残留決める/関東学生対校選手権
大会3日目の22日。最初の競技である10000mWで大竹が序盤から先頭集団に食らい付き、6位入賞を果たす。それでも大竹は「力を出し切れなかった。優勝を狙って練習してきたのでポイントを取ることは最低ライン」と、悔しさをあらわにした。続いて各組4着までが決勝進出となる800m準決勝。粟津・中野の2選手が決勝進出を果たすが、石丸は4位の選手に0,51秒届かず涙をのんだ。3000mSC決勝では、1年生の妹尾が前半から積極的に前に出るが後半に失速し11位。西駅伝監督も「もう少し我慢すれば入賞はできたはず。もったいない」と残念がった。
4日間を合計した得点は39点で16校中9位と、「予定より良かった」(西駅伝監督)成績で1部残留を決めた。鎧坂をはじめとする長距離勢だけではなく、800mでの粟津の優勝や110mHで佐々木(商1)の7位入賞など短距離勢も結果を残した。1人だけではなく部員全員のレベルが底上げされている結果である。
次の日本選手権には、石丸・粟津・鎧坂の3選手が出場予定。この大会には実業団の選手も出場する。経験値で勝る実業団相手にどう戦うのか楽しみだ。
試合後のコメント
小林(優)主将
走りでみせたいと思っていた。点数をとりたかったので、10位は悔しい。でも、2つめの集団を近藤と一緒に積極的にひっぱれた。そして二人で前を追えたことが良かった。今まで(箱根前など)は体調を崩したり、怪我をしたりしていたが、今回練習はしっかりできていたので、自信を持って臨めた。ただまだ力が足りていない。今回は鎧坂だけではなく、鎧坂がいなくてもしっかり他の種目でもとれた印象を持っている。初日、1500で得点できたのはチームにとって大きかった。また短距離の110Hも頑張ってくれた。チーム全体でも『人に頼るのではなく、一人ひとりが点数をとる走りをしよう。全員の力で得点をとろう。』という話があった。応援も4年生を中心に頑張ってくれた。当初は不安視されていたが、自己ベストを出す選手がいるなど、結果が良かった分、チーム全体にも良い影響を与え、雰囲気も良い。今回の関カレを一言でまとめると、『まとまり』。
大竹
まだ力を出し切れてない。ラスト200を切ってから順位を落としてしまった。ペースアップに対応できなかった。調子は先月からあまりよくなくて、歩けないときもあった。点をとれたことは良かったが、もっと上にいければチームを楽にできた。入賞を狙うのではなく1番を狙ってやろうと思ってた。レース前は自信を持って歩くように言われた。来年はもう一回1番を狙いたい。てっぺんを取れるような練習をしていきたい。
鎧坂
(10000mの結果は)嬉しかった。勝つことだけを考えていた。でもベンジャミンに負けたのは悔しい。クロカンのあとで練習らしい練習はできていなかった。休むのと調整だけだったので。勝負はラスト勝負だと思っていた。今日のレースコンディションはよかった。10000で結果を出せたので5000は失敗してもいいから集団を引っ張っていこうと思っていた。柏原、村澤の展開にさせたくなかった。二人は負けたくないと思える存在。ライバルかと言われればそうだと思う。ラスト1000で藤本、村澤に離されたときはもうダメだと思ったが、意外にそこまで離れなかった。後ろの4位も離れていたので、最後に落ちても3位には入れるだろうと思って思い切ってスパートした。タイムより結果が欲しかった。藤本の名前は頭になかった。日本選手権はまだまだ自分が及ばないような選手がたくさん出るので勝負できるのが楽しみ。参考になる話もいろいろ聞けると思うので。高校の後輩のカロキも出るのでそういう部分でも楽しみ。世界クロカンは上位で行けるとは思っていなかった。最初の何mかでもトップにいたいと思っていた中で実際にそれができた。ずっと後ろで何も収穫がなく終わるよりも積極的なレースができてよかった。他の選手は動きも大きくてダイナミックで筋肉の付きかたとかも違うなと思った。クロカンでも結果は出せた。
細川(雅)
5000mは去年だったら石川さんが出場していたり、花形だと思っている。そこに選んでもらったことに感謝したい。自分が期待されていると感じた。調子が良かった分、開き直ってレースに臨めた。最後に追い上げきれなかった。早いペースに驚いた。1000のタイムを聞いてビビってしまった。メンバーもすごいし、気持ちでやられてしまったと思う。昨年の4年生が抜けてあとがないという危機感がある。春の合宿や、記録会がいい感じでこなせて、練習すれば結果がついてくると気付いた。2年の時は消極的だったが、気持ちの面で成長した。とりあえずいまは走ることが目標。自分は引っ張っている立場じゃないが、最近は鎧だけ頑張ってるイメージがあるので自分の走りが起爆剤になればいい。
北
今日の結果は話にならないと思う。後半追い上げようと思ったらそのまま固まってしまった。自分の力不足としか言えない。関カレは個人種目で一番大きな大会。鎧坂さんとは力の差がありすぎて…。これからは焦らず駅伝に合わせて距離を踏んでいけたら。
山本コーチ
細川(雅)は良かった。収穫になった。ハイペースで成長をうかがえるレースだった。あのレースについていっての14分03秒は価値ある結果。これから10000とかハーフとかにも出られればいい。そうすれば首脳陣としても駅伝の構想に入れられるし。北は1年生だけど13分50秒台の集団の中にいなければいけなかった。細川(勇)は直前まで出るか出られないかくらい調子悪かったからこんなものかな。ハーフ全体結果はまあ4分台で来ないと。最近の鎧坂は自分がなんとかしなきゃという気持ちがある。石川たちの台が抜けて、4年があまり強くないからね。自分が引っ張ったところが価値ある結果。力がないと引っ張れない。
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