競走部 総合9位で1部残留決める/関東学生対校選手権
大会3日目の22日。最初の競技である10000mWで大竹が序盤から先頭集団に食らい付き、6位入賞を果たす。それでも大竹は「力を出し切れなかった。優勝を狙って練習してきたのでポイントを取ることは最低ライン」と、悔しさをあらわにした。続いて各組4着までが決勝進出となる800m準決勝。粟津・中野の2選手が決勝進出を果たすが、石丸は4位の選手に0,51秒届かず涙をのんだ。3000mSC決勝では、1年生の妹尾が前半から積極的に前に出るが後半に失速し11位。西駅伝監督も「もう少し我慢すれば入賞はできたはず。もったいない」と残念がった。
大会最終日の23日は雨が降りしきり、気温が上がらない悪条件の中でのレースとなった。しかし800m決勝で粟津が「普段からラスト勝負をしているのが生きた」(粟津)というようにバックストレートと残り250m地点の2回でスパートをかけ、後続の追い上げを振り切り優勝。中野も6位に入賞しポイントを稼いだ。そして、この日一番の盛り上がりを見せたのは、柏原(東洋大)やベンジャミン(日大)ら各校のエースが出場した5000m決勝。1000mの平均ラップタイムが2分44秒というハイペースなレースを鎧坂が序盤から引っ張っぱる展開に。4400mを通過後に藤本(国士舘大)がかけたスパートにもついていく。この時点で先頭集団は鎧坂、藤本、村澤(東海大)に絞られた。ラスト100mでの村澤とのデッドヒートを制し、明大新記録で2位に入賞した鎧坂。「勝てなかったのは残念だが、内容のあるレースをしてくれた。100点に近い90点」と西駅伝監督も好評価した。また急成長中の細川(雅)も自己記録を更新。山本コーチは「ハイペースなレースについていっての14分3秒は価値ある結果」と収穫を喜んだ。
4日間を合計した得点は39点で16校中9位と、「予定より良かった」(西駅伝監督)成績で1部残留を決めた。鎧坂をはじめとする長距離勢だけではなく、800mでの粟津の優勝や110mHで佐々木(商1)の7位入賞など短距離勢も結果を残した。1人だけではなく部員全員のレベルが底上げされている結果である。
次の日本選手権には、石丸・粟津・鎧坂の3選手が出場予定。この大会には実業団の選手も出場する。経験値で勝る実業団相手にどう戦うのか楽しみだ。
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