1部残留へ向け好発進!/関東学生対校選手権

1999.01.01
 5月15、16、22、23日の4日間に分けて行われる関東インカレ。この大会は今季最初の大きな大会となる。その前半となった2日間で、明大勢が順調に結果を残した。「競走部全体で1部残留を勝ち取りたい。」(小林(優・理工4)主将)と言う目標に向け、大きく前進した。

 1部残留へ向け弾みをつけたい大会初日。まずは1500mで松本(翔・政経4)と山崎(政経3)が好成績を収めた。決勝のレースでは、最後までもつれる激しい展開のなか、両選手ともによく粘り、4位、5位入賞を果たした。「2週間前から中距離中心に切り替えてやってきた。」(山崎)というように、大会に照準を合わせた練習が実を結んだ。「欲を言えば表彰台までいってほしかったが、2人ともよく走った。上出来。」と山本コーチも認める走りで、チームに勢いをつけた。

 2日目もこの勢いを引き継ぐ。まずは110mHの決勝で佐々木(商1)が「1つでも上位でゴールしてチームに貢献したかった。」という通り執念を見せ7位に入賞。また、3000mSCでは1年生の妹尾(文1)が予選を通過した。そしてこの日最大のハイライトは10000m決勝で訪れる。「本当に力を持っている選手でないとまとめきれない」(山本コーチ)というほど各校の有力選手が火花を散らしたこのレース。ハイペースでしのぎを削る展開のなか、序盤から中盤にかけて鎧坂(営3)が先頭集団を引っ張る。終盤、ベンジャミン(日大)に引き離されたものの、ラスト1周で柏原(東洋大)ら他校のエースを振り切り、堂々たる走りで日本人トップの2位に輝いた。タイムも、28分34秒12と明大記録を更新。山本コーチも「記録会ではなく、勝負が重要視される関東インカレで自己ベストを出したのは上出来。」と評価した。

 一方で期待された大江(政経2)、菊地(理工2)が10000mで下位に沈むなど、結果を残せなかった選手もいたが、2日間の合計ポイントは15校中8位の18点を獲得した。全体として順調にポイントを積み重ねたといっていいだろう。来週は鎧坂に加え、「急成長している。どんな走りを見せてくれるか楽しみ」(山本コーチ)と首脳陣も期待を寄せる細川(雅・法3)と注目の1年生・北(商1)が出場する5000m、そして上位入賞が期待される粟津(文3)が出場する800mなどが行われる。目標に掲げる1部残留に向けて好スタートを切った明大。後半2日間の戦いからも、目が離せない。

試合後のコメント
山崎
「予選はラスト勝負だと思って集団の後ろについたけど、決勝ははじきだされてしまった。抜かれても慌てずにと思っていたけど、ラストがきかなかった。コーチには落ち着いてラスト勝負するように言われていたのでラスト一周から徐々に行った。2週間から練習で調子が上がっていた。表彰台を狙っていたので悔しい。去年転けたので、今年も転けたら退部覚悟だった。今後は箱根駅伝に出場することと、来年の関カレで表彰台に上がることが目標」