春季リーグ戦展望~三冠への登竜門!早大の春6連覇を阻止せよ~/練習取材

1999.01.01
 5月10~19日まで東京武道館と代々木第二体育館にて平成22年度春季関東学生リーグ戦が行われる。リーグ戦通算優勝回数は男子トップの33回。秋季リーグ戦5連覇中で、昨年度は11年ぶりにインカレを制し、二冠を手にした明治。昨春のリーグ戦は、早大に完敗し6年ぶりの春優勝を阻まれた。春のリベンジは春に。早大を倒し、今年は7年ぶり春季リーグ優勝を目指す。

 明治には、絶対的エース・水谷(隼・政経3)がいる。だが、今回はモスクワで行われる世界選手権に日本代表として出場するため、今リーグ戦に出場できない。その大黒柱の穴を埋めるために「全員で勝ちに行く」(高山監督)必要がある。明治のオーダーは昨年とほとんど変わらないだろう。リーグ戦24勝の池田主将(法4)、リーグ戦23勝で全日本選手権ベスト16の軽部(営4)を筆頭に、リーグ戦未だに1敗の甲斐(営3)は確実。そこに、根田(営2)・松渕(文3)が有力候補として挙がり、そこに全日本学生選手権でランク入りを果たした遠藤(法4)が食い込むオーダーとなるだろう。ダブルスは、全日本選手権準優勝の池田主将・軽部組で間違いない。「全員が全日本学生でランク入りした選手。昨年よりは力は劣るが、十分優勝できるメンバー。負けない自信はある」(高山監督)。注目点は「昨年のリーグ戦で未勝利の松渕と初出場の遠藤がどれだけ勝てるか」(池田主将)、それに尽きる。

 明治のライバルとなる他大学はどうか。「早稲田・中央・日大がライバル」(高山監督)。昨年度は春季7位、秋季4位と不本意な結果に終わった【中大】は、エース瀬山は勝ちを計算できるが、ほかの選手は出場経験が乏しく、今回も苦戦を強いられるだろう。しかし、昨年の秋季リーグ戦で明治は4-3と辛勝。油断は禁物だ。次に、一昨年のインカレでは早大を破りベスト8を果たした【日大】は、黄金世代が上級生となり、ダークホース的な存在になるだろう。関東学生選手権で毎年ランク入りを果たす留学生エース明やカットマン河辺など3年生を中心に躍進する可能性は十分にある。だが、明治の真のライバルはやはり【早大】だ。史上初の春季リーグ6連覇を狙う早大は今年も分厚い選手層を誇る。関東学生選手権で優勝し、3年生ながらリーグ戦27勝1敗の“負けないエース”笠原は今年も健在だ。リーグ戦では、水谷以外に負けておらず今年のリーグ戦でも笠原の独壇場になる可能性がある。そして、攻撃的カットマン御内にリーグ戦16勝の足立主将、昨年のリーグ戦で10個もの勝ち星を積み重ねた浅沼などタレント豊富だ。明治と早大は大会最終日に激突するが、それが事実上の優勝決定戦になることは確実だ。

 「今年の目標は三冠を達成すること。そのためには春季リーグは絶対優勝しなくてはいけない。早稲田は強敵だけど、インカレ王者として挑戦者の気持ちで戦う」(池田主将)。絶対的エース水谷の不在――だが、それを言い訳にはしない。“春勝てない”明治を克服し、三冠(春秋リーグ戦・インカレ制覇)に向けた戦いが始まろうとしている。

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<日程>
5月10日  対大正大    16:00~
5月11日  対日大     11:00~
5月12日  対筑波大    16:00~
5月13日  対埼玉工大   11:00~

5月17日  対中大     16:00~
5月18日  対専大     12:00~
5月19日  対早大     14:30~

≫会場アクセス
【5月10~13日】東京武道館
―東京メトロ千代田線「綾瀬駅」東口下車 徒歩5分
※入場料無料

【5月17~19日】代々木第二体育館
―JR山手線「原宿駅」表参道口より徒歩5分。
―東京メトロ千代田線「明治神宮前駅」より徒歩5分。
※入場料無料