尾川前主将、緊張のデビュー戦は「自分の世界楽しめた」/プロボクシングデビュー戦
4月30日、武道館で行われたWBCダブル世界タイトルマッチで元明治大学拳法部主将尾川堅一(平22政経卒)がデビュー戦に挑み、プロ初戦を白星で飾った。
尾川前主将は2月23日にプロテストに挑み見事合格。幼い頃からの夢であったプロボクサーになるという夢をかなえ、世界一の称号を目指し歩み始めた。そんな彼に用意されたデビュー戦の舞台はWBCダブル世界タイトルマッチの前座試合。日本中の注目が集まる一戦の前座試合ということもあり尾川にとっては緊張のデビュー戦となったが、「リングに入ったら自分の世界を楽しめた」と大物ぶりを存分に発揮した。
試合では、日本拳法を活かしたメリハリの利いたプレーで相手を圧倒。終始試合の主導権を握り、3ラウンド2分35秒でTKO勝ちを収めた。相手との間合いを取りつつ、ここぞとばかりに放たれる右の拳は鋭く「俺の右ストレートは『モンスターライト』(同ジムで世界王者の西岡選手は左ストレートがフィニッシュブローであり“モンスターレフト”と呼ばれている)」と本人も右ストレートに自信をのぞかせる。
また会場には、後輩である明大拳法部の姿も見られ、ひと際大きな声で尾川前主将に声援を送った。「応援が大きな力になった。みんなの声が入場の時に聞こえて落ち着いたし、本当にうれしかった」と尾川前主将。観客の応援を自分の力に還元できる尾川前主将のスター性は拳法部時代から変わらない。「(東日本リーグ戦を間近に控える拳法部に対して)俺の勢いのままに全勝して優勝してほしい。応援行くから頑張って。本当にありがとう」。と前主将からも拳法部にエールを送った。
次戦は未定だが、これからは短いスパンで試合をしていくという。
怪物ルーキーの右ストレートがフェザー級に大激震を起こす日は近い。
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