女子総合優勝!!16年ぶりの快挙達成/日本学生氷上競技選手権

 長年優勝から遠ざかっていた女子に、ついに光が差した。2位の石川を筆頭に、3位萩原、8位高山と揃って高順位につけ、部門1位の快挙を達成した。女子部門優勝は、平成5年以来、実に16年ぶりのことである。

 主に個人戦が中心となるフィギュアスケートの大会のなかで、唯一のチーム戦であるインカレ。各大学3人までエントリーすることが可能で、各選手の順位に対応するポイントの合計数で大学の順位が決定する。

 人数不足の為、女子の成績は最高でも2位どまりの状況がここ何年も続いていた。しかし、今年は石川、高山の2人のルーキーが加入。3人の選手が揃い、やっと念願の優勝に手が届いた。

 一方男子も、佐々木が2位、鳥居が7位と揃って入賞を果たした。優勝には届かなかったものの、部門2位を獲得した。

4年生笑顔で終える

 今大会、4年生の萩原と鳥居は明治の選手として滑る最後の舞台となった。

 萩原はSPを終始安定した演技で4位で終える。FSの演技でも、最初の3回転+2回転を見事成功させると、その後のジャンプも全て着地。FS2位の好演技で最終順位を3位に上げ、見事表彰台入りを果たした。「本当によくやったなと思いました」と自分でも納得の演技で、リンクを後にした。

 「緊張しすぎてました」と試合後振り返った鳥居はSP、ジャンプの転倒も響き6位スタートとなった。だが「FS楽しんで滑ることに専念しようと切り替えました。インカレは日本の大学生が一気に集まる場所。そういう意味ではじけられる楽しい場所ですし」と最後のインカレを精一杯楽しんで滑ろうと決意た。ジャンプの不調からFPは7位、最終順位も7位と表彰台は逃したが、みんなの声援に笑顔で答えた。最後は「明治は個が強すぎるけど、お互いのことを理解しあっているいいチームです」と締めくくった。

 今年も明治の選手が上位に並び、"スケート王国明治"の存在を十分証明した結果となった。そして、次に見えてくるのはやはりアベック優勝。女子が復活した今、男女揃っての優勝が一気に現実味を帯びてきた。来年こそ、男子も女子も最高の笑顔で終わるインカレを期待したい。