終盤まで首位に立つも、往路6位で終える/第86回箱根駅伝

1999.01.01
 「今年の箱根では絶対に結果を残したい」。選手たちは大会前、口をそろえてこう言った。下級生の頃から部をけん引し続けた4年生たちが迎える最後の箱根駅伝。だからこそ、明大の今年の箱根へ懸ける思いは並々ならぬものだった。

 1区を任された北條は序盤から好位置をキープすると、18㎞付近で一気にスパート。前回区間賞の矢澤(早大)に差をつけると明大では49年ぶりとなる区間賞の走りで2区の石川(卓)主将へ襷をつないだ。

 2年連続の2区を任された石川(卓)主将。ダニエル(日大)の猛追からも逃げ切り、安定した走りでトップを維持した。

 3区鎧坂、4区安田ともに落ち着いた走りでトップをキープ。2位との差も広げて襷は4年生にして大学駅伝初出場となる久國へ。

 序盤こそ首位を守り続けたものの、今回も驚異的な走りを見せた柏原(東洋大)に13㎞付近で抜かれ、最後は6位まで転落。久國は苦しい表情を滲ませながらゴールテープを切った。

 明日は首位の東洋大から遅れること5分43秒、芦ノ湖をスタートする。

~コメント~

西駅伝監督
結果は予定通り。1~4区の間でトップになって、そのまま5区につなげられるとは思っていた。5区も予定通りです。明日は諦めずに追いかけていきたい。しのぎ合いの中で少しでもいい順位になればいい。

遠藤監督
健闘した。1~5区までよく頑張った。明日は無事にベストな状態で大手町まで帰れれば。上位にこしたことはないけど、明日は8、9、10区あたりがポイント。

山本コーチ
5区で抜かれることは分かっていたけど、1時間25分くらいで走って欲しかったかな。でもトップで襷が来て、注目されるところでよく頑張ったと思う。明日は現状維持ができればいいかな。8区が重要で9、10区は大丈夫だと思う。

1区 北條
スタート地点に行ってアップするまでは緊張していたけど、アップが終わったら不思議と緊張感はなくなっていた。あそこで仕掛けようとも思ってなくて、いけるかなと思ったら案外いけたからこのまま行こうと。深く考えないように走っていて、区間賞が取れるなんて思ってなかった。(往路6位という結果については)順位にこだわっても仕方ないし、4区まででインパクトはあったと思う。明日につながればいいなと思います。久國につらいところを任せてしまったし、それは自分たちにも責任がある。明日走るみんなは自分らしく走ってもらえたらいい。自分の走りは予定以上でした。設定タイムより1分速かった。130点の走りですね。