1月1日 準備万端、いざ帝京大との一戦へ

1999.01.01
 帝京大戦を明日に控えた元日、選手たちはリラックスした表情で練習に取り組み、ラインアウトからの展開、キックオフからのプレーの流れを確認。チームは軽めの調整で練習を終えた。

 対抗戦で56-0の大敗したリベンジを果たすため、そして勝てば11年ぶりとなる大学選手権決勝進出を決めるためにも、絶対に負けられない一戦。
 生まれ変わった明治が、いよいよ真の勝負のときを迎える。

[西村元英]

1.PR 木暮 宗(商2) 9.SH 秦 一平(法2) 16 渡部 逸記(営3)
2.HO 伊吹 誠介(政経4) 10.SO 田村 優(文3) 17 榎 真生(政経1)
3.PR 小野 慎介(政経2) 11.WTB 小泉 将(営2) 18 友永 恭平(政経1)
4.LO 鎌田 祐太郎(法4) 12.CTB 溝口 裕哉(政経2) 19 竹内 健人(営1)
5.LO 名嘉 翔伍(政経3) 13.CTB 衞藤 陽介(営3) 20 下村 真太朗(法2)
6.FL 堀江 恭佑(政経1) 14.WTB 居迫 雄大(法3) 21 染山 茂範(政経1)
7.FL 西原 忠佑(政経4) 15.FB 石丸 剛也(政経4) 22 猿楽 直希(政経1)
8.NO.8 杉本 博昭(商3)

~選手のコメント~
木暮
「調子は上々です。明日の相手は体が大きいので、タックルも下にささるように入って動きを止めたい。明日国立で試合できるのがすごく楽しみ。スクラムでしっかりボールをキープしてBKにいいボールを提供できるように頑張りたい。絶対に勝ってリベンジを果たしたい」。

伊吹
「前回が大敗だったのでもう失うものはない。メンタルの指導では前回の試合にとらわれないことが大事とのことだったし、同じ相手に2度も負けるのはないので切り替えて死ぬ気でいく。(帝京大は)接点も激しいし早稲田も破っていて強いのは分かっているが、こっちは前回は自分がゲームキャプテンをやっていたくらいで、今回のチームのまとまりとは全然違ってきている。自分が帝京大の立場だったら、前回勝っていても選手権で国立の舞台だし、明治があれから変わってきているのを見て引き締めていくだろう。だからこそ立ち上がりでプレッシャーをかけていきたい。勝負はFW戦になる。向こうはでかいし密集が強いイメージがあるが、こちらはテクニックと走り勝つラグビーで1対1で圧倒できるように戦いたい。選手権の最初から、負けたら引退というのがあったので正月だからどうというのはないが、いつもテレビで見ていた舞台に立てること、ラグビーをできることを喜びに感じて、支えてくれている人たちのためにも頑張りたい」。

名嘉
「明日対戦する帝京大は強いが、頑張る。今までの戦績を気にしたら戦えなくなってしまうので、気にしない。対抗戦の帝京大との試合後からチームの調子は右肩上がりだし、あの時はメンバーが若かったが今回は頼りになる4年生もいるから違うはず。スクラムも今よりよくない状況で組んでも自信を無くすほどではなかった。見ているほうからしたら不安かもしれないが、やれると思ってやる。関西学大戦は点差が開いて気持ちが抜けてしまった部分があったので、明日は一瞬一瞬を楽しみます」。

堀江
「帝京大は関西学大よりFWが強い。特にフロントローの3人がでかいので要注意だと思う。この3人と、外国人選手にどれだけプレッシャーをかけられるかが勝利のカギ。モールもなるべく組ませないようにしたい。個人的な調子は良いし、チームも対抗戦のときよりも一体感があってまとまっている。対抗戦で帝京大に完敗したリベンジを果たすためにも、良い試合をしたい」。

杉本
「明日はツイ、ボンドの2人をしっかり止めれば帝京大も勢いに乗らないと思うし、そこが勝つためのカギになると思う。
関西学大にはモールで3トライを奪われたけど、あの時は相手に分析されていて相手の戦略にはまってしまった。拓大のモールは3人ぐらいしか人数を掛けなくても止められたということもあったし、関西学大戦はモールDFに人数を掛けすぎると相手がサイドアタックで来るということに意識が行き過ぎていた。関西学大戦でモールDFに関しては試合中に修正できたし、明日もそこに関しては心配ないと思う。
 今年はリンクプレー(周りを生かすプレー)の意識が強いので、明日は自分がボールをもってゲインしたい。それができた試合は勝つ確率も高いし、ボールをどんどんもらいにいって、自分がゲームの流れをつくりたい」。


「対抗戦の帝京大戦では相手も強かったが、自分たちがやりたかったことができなかった。明日は対抗戦のリベンジもあるけど、しっかり勝って決勝に行けるように頑張りたい」。

田村
「チームも自分の状態も上がってきている。正月だからということも意識していない。ただやるだけです」。

衞藤
「関西学大戦の後も、しっかりコンタクトの練習を重ねてきた。厳しい練習をしていかないと強くならないし、みんなの意識も高くなってきている。(明日の帝京戦は)対抗戦で負けているが、それから相手もこっちも変わってきているので前の結果は関係ない。0からという気持ちで戦う。明日は自分がBKを引っ張っていき、帝京に勝ちたい」。