
もうひとつの学祭/生明祭
生田環境デザイン部
生田キャンパスの魅力向上とその発信を目指すサークル、生田環境デザイン部。ここでは小菅まんじゅう、お茶、落花生、ふ菓子を販売していた。これらの商品はメンバーが地域調査を行った現地の方からの提供だそうである。「メンバーが仲良くなった人へ、お世話になったことの恩返し」と中村さん(農2)は話した。売れ行き一番は小菅まんじゅう。山梨県小菅村のチャーちゃんまんじゅうで、お茶とセットで500円。「年配の方をターゲットにした」(中村さん)と狙いは見事的中し、年配の女性客が集まった。
また2月14日のバレンタインデーには生田キャンパス周辺の落書き消しを決行する。「落書きを消すことだけが目的ではなく、企画を自分たちで作り上げることも目的」と中村さんは話し、「バレンタインは女の子から男の子へ。この企画では学生から地域へ」をモットーにしている。このほかにも、建築意匠部とキャンパス内のベンチをきれいにするなど、異なる団体と協力して活動をする生田環境デザイン部。「生田キャンパスにいる人みんなが仲間」(中村さん)とサークルの垣根をなくし、明治大学の魅力を押し出していく。

エコバッグを手にするメンバー
☆明スポとコラボ☆
生田環境デザイン部の商品を購入した客にはエコバッグをプレゼント。このエコバッグ、何と明スポの新聞で作られている。手提げの部分には「ありがとうカード」が添付されており、感謝の思いなど、一つ一つメッセージが異なる。元々は高知県の団体が行っていたそうで、「最初は一般紙を使おうと思ったが、明治大学にも新聞がある。もし使わせてもらえるのであればと思った」(中村さん)。環境問題が急務な今、いろんな手段を講じ、連携を図ることで見いだすことできる企画がある。主旨の違う団体でも、目標が一緒なら異なるアプローチの仕方がある。今回明大スポーツでは新聞提供をしたが、これを機に少しでも多くの学生、地域の人々のきっかけになることを願っている。

ハチミツは近隣の住民にも人気
バーモント☆タモツ
生田環境デザイン部の隣でりんごとハチミツを販売していたのは農学部の竹本ゼミの店舗・「バーモント☆タモツ」。そろいの黄色いつなぎを着てハチミツの試食を勧めていた。りんごは初日にバラで売り、2日目は「ふじ」を5個袋づめで売ると即売り切れに。25ケース(1ケース40~50玉) 入荷したが、最終日の昼ですでに残りわずかとなる人気だった。だが、バーモント☆タモツの顔は神奈川県足柄の養蜂場で作られたハチミツ。「10年以上売り続けている伝統の品」と荒井さん(農3)は胸を張る。このハチミツは中国産とのブレンドなのだが、中国産の食品問題があったことから去年は販売を自粛。しかし周囲から「販売してほしい」との声が上がったそうだ。だからこそ今年は「厳選されたハチミツで安心だということをあやふやなところがないように説明して、売り切りたい」と荒井さんは意気込んでいた。本誌記者もさっそく購入し、おいしくいただいている。
ローバースカウト部
ひときわ大きな声でカレーライスの宣伝をする団体がいた。明大祭に続く、生明祭で出し物をしていたのはローバースカウト部だった。看板を手にキャンパス中で宣伝していた(滝口さん・農2)は「おいしくできました」と自信満々。その味は程よい辛さで、まさに家庭的だった。店頭では「午後が勝負です!」(安田さん・農2)と完売に向けて声を張り上げ、祭りを楽しんでいた。

カレーライスを販売する部員たち

看板を手に宣伝して回る
今年も大盛況のうちに幕を閉じた生明祭。今回取り上げた店舗はほんの一部に過ぎない。来年、あなたの目で、耳で、そして舌で。五感を最大限に生かして堪能してみよう。
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