運命分けた4thdown/関東大学1部リーグ戦
絶対に負けられない――選手たちの思いは一つだった。リーグ戦全勝で迎えた第6節。相手は1敗ながら前節法大を苦しめた慶大。決して侮れない相手だ。
試合序盤、今季3戦目のRB喜代吉(理工4)を中心に、ランプレーでユニコーンズを追い立てるグリフィンズ。ターニングポイントが訪れたのは第1クォーター6:33。1stdown獲得まで残り3ヤードを残し4thdown。FGは十分届く距離だ。ここでグリフィンズが前半1回目のチームタイムアウト。グリフィンズの選択は4thdownギャンブルだった。QB田中(蔵・政経3)から手渡されたボールを持ち、喜代吉が右サイドにランし6ヤードのタッチダウンラン。トライフォーポイントのキックはバーに弾かれ失敗に終わるが、欲しかった先制点を手にした。
しかし、攻撃権がユニコーンズに転じた直後、RB村岡(慶大)を中心とする巧みなパスプレーで一気にエンドゾーンまで攻め込まれてしまう。だが、ここで力を見せるのが、グリフィンズ快進撃の要因であるディフェンス陣だ。相手のファンブルを見逃さずターンオーバーを決め、攻撃権を取り戻す。すると本学オフェンス陣もQB田中(蔵)の72ヤードランなどで反撃。喜代吉が前半2度目のタッチダウンを決め、トライフォーポイントのキックも成功し13-0。強力なオフェンスのユニコーンズをシャットアウトし前半を終える。
後半に入ると一転、ユニコーンズのオフェンス陣が牙をむく。QB青樹(慶大)が自らボールを持って走るなど、得意のパスプレーに加えランプレーも通り始め、前半苦しめられた村岡にタッチダウンを決められてしまう。6点差に迫られたグリフィンズは、負けじと加藤(政経3)の40ヤードランを初めとするロングラン攻勢でタッチダウンを奪い突き放す。しかしユニコーンズもしぶとくQB青樹からWR松本への15ヤードタッチダウンレシーブを決め再び6点差。更に攻撃を重ねるユニコーンズは、ダウン更新まで残り1ヤードにつけ、残すは4thdownのみ。ここでダウン更新が決まればエンドゾーンまではあとわずか。残り3分での逆転もありえる絶体絶命の状況だ。結局ユニコーンズも第1クォーターのグリフィンズと同じくギャンブルを選択。中央突破を試みるが、グリフィンズの決死のディフェンスに阻まれゲインの判定は審判の計測に委ねられる。
審判の手が挙がった。結果はノーゲイン。ここがターニングポイントとなりユニコーンズは失速。残りの3分間はグリフィンズがボールをキープし続けゲームセット。リーグ戦全勝を守るとともに、法大とのブロック優勝決定戦に駒を進めた。
試合後カラフチ主将(営4)は「勝因は気持ちで負けなかった事。法政戦はディフェンスがカギとなってくるので、いい緊張感を持って本番に備えたい。法政戦は“勝ちたい”じゃなくて“勝ちます”」と力強く答えた。対して今試合のすべてのTDを決めた喜代吉は「自分自身の攻撃は、3試合目なのでまだまだ未完成。今日の勝利は選手、ベンチみんなでつかみ取ったもの。自分だけのものじゃない」と謙虚に答え、法大戦については「やっと法政と戦える、という感じ。ぶっ潰します」と興奮気味に語った。
甲子園ボウル出場に向けて避けては通れない法大という壁。いよいよその壁に挑むときが来た。
1年越しの雪辱へ、グリフィンズは一つになる。
☆選手のコメント☆
カラフチ主将
「前半はいいリズムだったが、後半にスキを突かれた。しかしオフェンスが最後までボールコントロールしてくれたので、点差は縮まりはしたが追いつかれる気はしなかった。自分たちはまだ完成していない。法大戦までに修正するところは修正して臨む」
田中(蔵)
「QBとしては全部が反省点。原因は自分のメンタル面の問題。もっと頑張る」
喜代吉
「春が100点なら今日は70点。勘がまだ鈍っているが、気持ちが入っていたので前へ進めた。ゲームセットまでの3分間が一番つらかったが、ディフェンスの期待に応えたかった。法政法政言ってたらきっと負けていた。目の前の敵を倒すことだけを考えてきたのがリーグ戦全勝の要因だと思う。全勝で法大に当たるのがスタートライン。やっと法大への挑戦権を手に入れた感じ」
小林(亮・政経4)
「つらい試合だった。ディフェンスとしては前半完璧だったが後半に入り慶大に弱点を見抜かれアジャストされてしまった。とにかく分析力がすごい。法政戦への課題を含めて今日は65点。まだアメフトをやりたいから、法大戦は4年間を懸けてぶつかって行く」
Next Game
11月8日 対法大戦(勝利した方がブロック優勝)
15:30 kick off
アミノバイタルフィールド(京王線飛田給駅より徒歩5分)
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