
山形相手に3ー0!歴史的勝利挙げる/天皇杯全日本選手権
立ち上がりから時間を追うごとに、選手が成長しているのが分かった。8分、18分と相手をフリーにする場面をつくられ危ない場面を迎えた。19分にはゴール前のFKを合わせた相手にネットを揺らされるもオフサイド。あわや失点かと思われた。しかしこのプレーをきっかけに少しずつ明治のリズムをつくり始める選手たち。26分には松岡(政経1)のスルーパスに反応した山本が相手ゴールをおびやかした。そして迎えた27分。「ゴール!ゴール!ゴール!」というコールが鳴り響く中、歓喜の瞬間が訪れた。左FKからのこぼれ球に三田が反応し左足でシュート!J1を相手に先制点を挙げた。モンテディオの焦りの色を感じながら、試合はそのまま前半を折り返した。
そして迎えた後半、焦るモンテディオに対し冷静にボールを回す明治。その様子は徐々に増していく。そして後半15分、左サイドの山田(政経3)から山本に絶妙なパスが出た。3人のDFに囲まれながら反転し前を向いた山本。そのまま放ったシュートは豪快にネットを揺らし勝利をぐっと近づける2点目。その後は交代で入った阪野も40分にゴール。明治側の歓喜と、モンテディオサポーターのブーイングの中、3-0で完封勝利を収めた。
ついに、J1の壁を破った。内容も落ち着いたパス回しからの攻撃、切り替え早い守備などプロを相手に互角以上のものを見せた。2回戦では先制後に守備におわれることもあったが、2点3点と勝利をたぐりよせる姿からは確かな成長も見られた。「選手は厳しい練習をしてきたからこれくらいご褒美があってもいいでしょう」(神川監督)。リーグ戦での厳しい戦いを控えながら、J1を破った明治は誇らしげに会場を後にした。
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