10月31日 天王山慶応戦に向け、前日練習

1999.01.01
 慶応戦を前日に控えたこの日、スタメンの選手たちは軽めの調整で明日に備えた。ウォーミングアップを行った後、流れの中でプレーを確認。40分程度の全体練習を終えた後は、自主練習で今日の練習を締めくくった。

 「今までやってきたことを発揮するだけ」と口を揃え、プレーの仕上がりに自信をのぞかせた選手たち。明日は大差で負けた夏の雪辱を果たし、大学日本一へ大きな一歩を踏み出して見せるはずだ。

[石川雄治]


1.PR 茅島 雅俊(商2) 9.SH 秦 一平(法2)

16 伊吹 誠介(政経4)
2.HO 鈴木 亮太郎(政経2) 10.SO 田村 優(文3) 17 小野 慎介(政経2)
3.PR 榎 真生(政経1) 11.WTB 山口 真澄(政経4) 18 友永 恭平(政経1)
4.LO 渋谷 泰志(文4) 12.CTB 溝口 裕哉(政経2) 19 堀江 恭佑(商1)
5.LO 名嘉 翔伍(政経3) 13.CTB 衞藤 陽介(営3) 20 下村 真太朗(法2)
6.FR 三村 勇飛丸(政経3) 14.WTB 居迫 雄大(法3) 21 斉藤 春樹(農1)
7.FR 西原 忠佑(政経4) 15.FB 呉 基烈(政経4) 22 安部 亮佑(法4)
8.NO.8 杉本 博昭(商3)

~選手のコメント~
茅島
 「明日は大舞台ということで緊張もあるが、すごく楽しみにしている。食事の面からも試合に向けてしっかり調子を整えていく。第一列は下級生ばかりだが、まとまって頑張っていきたい。明日はセットプレーの安定やラインアウトがカギになってくると思う。FWで取るところはしっかりとりにいく」。

鈴木
 「今日の練習は明日が慶応が相手ということもあり、みんな少し固くなっていた。しかし、今日の練習はスコッド外の選手も練習を見ていたし、チームはいい雰囲気でいけている。ラインアウトはバッチリなので明日は大丈夫なはず。相手のFWが4年生ばかりなのに対してこちらは若いので、スクラムでは負けずにどんどん押していきたい。慶応に夏は負けているので、借りを返します。必ず勝ちます」。


 「準備は万全。明日は自分のためだけじゃなく人のためにプレーする。今年のチームはFWがあまり強くないと言われているが、明日は明治のFWが強いということを証明し、汚名返上する。強いFWと走るラグビーが融合した明治のラグビーが見せれるはず。全勝優勝すると宣言した監督のためにも明日は勝ちたい」。

渋谷
 「ちょっと気負いすぎかもと思われる部分もあるが、Aチームならではの緊張感・集中が漂っていていい。Bチームでは(自分の動きは)納得しているから、その力を上でも見せてこいと言われた。自分にとってはここがスタート。がむしゃらさが求められていると思うので、守りに入らず攻めていきたい。ジュニアから上がってきたものとして、チームを盛り上げたい」。

名嘉
 「明日は前半でうまくハマれば勝てる。結果を残せば、勝ち続ければチームの自信にも繋がるし、いい流れに持っていけるはず。自分たちのラグビーを体現したい。下馬評ではセットプレーでは慶応有利とされているので、まずそれを覆す。明日は死ぬまで走ります」。

三村
 「明日は自分たちのやってきたことをやれば接戦で勝てる。アタックはしっかり前に出て、ディフェンスは低く入っていく。慶応は2人目の寄りも早いので、ズラすことよりも、逃げずにしっかり体を当てて突っ込む。そこを逃げていたら流れはつかめないと思う。春の慶応戦はケガで前半で交代して、夏は大敗したので、明日は自分ができるすべてを出し切ってチームに貢献したい」。

西原
 「今までの試合はアタック8割、ディフェンス2割だったけど、明日はアタック2割、ディフェンス8割になると思う。少ないチャンスを確実にモノにして、取れるところでしっかり取る。三列はこっちに分がある。とにかく勝負の世界なんで、最後まであきらめずに一生懸命プレーする」。

杉本
 「明日の試合に向けていい雰囲気でやれている。今日の練習ではいろんなサインの再確認をした。明日は自分たちのやってきたことを出すためにシンプルな戦い方をする。ラインアウトやスクラムは試合中に出た課題を修正しながらやっていく。 明日の試合ではまずナンバー8としてボールを持って進まないことには始まらないので、その上でしっかりゲインをしていきたいと思います。自分の出た試合では慶応にはまだ一度も勝ったことがないから絶対に勝ちたい」。


 「(スタメンで今回のような大一番を迎えるのは初めてだが)多少緊張しているだけでそれ以外はない。積極的に声を出して自分のプレーをするだけ。プレーごとにしっかりコミュニケーションをとって、修正をする。まずは点を取られないようにして、少ないチャンスを確実にとっていきたい」。

田村
 「今までの相手には悪いが、自分の本来のシーズンは明日の試合から始まると思っている。それに照準を合わせてやって来たので問題はない。スキルうんぬんよりも気持ちで勝つ。明日は自分を抑えて、みんながやりやすいようにやる」。

山口(真)
 「今日の練習はいつもと違って緊張した雰囲気だった。慶応のアタックを想定したディフェンス、慶応のディフェンスを想定したアタックの対策はできている。相手はタックルが持ち味だけど、受けに回らず、それを跳ね返すぐらいの気持ちでプレーする。慶応BKは外がディフェンス弱いので、展開して勝負したい。自分が一番外ので、BK陣を動かしていきたい」。

溝口
 「明日は伝統の一戦なので、緊張している。明慶戦を観て憧れる人もいると思うし、こういう試合でプレーできることは特別なことだと思う。慶応とは夏に対戦して、向こうはまとまりがあってチームとして完成していると思った。慶応はBKにいい選手がいるけど、気持ちでディフェンスして、絶対に抜かせない。トイメンが増田なので、キープレーヤーをしっかり止めて、相手に勢いを与えないようにしたい。アタックでは、とにかくゲインしてチャンスをつくりたい」。

衞藤
 「今回の一戦は伝統もあるし結果を出さないといけないというプレッシャーもあるが、とにかくやるだけ。BKは駆け引きが重要になるので、ゲームの流れの中で修正をきちんとしていきたい。ロースコアになると思うが、少しずつ点を積み重ねたい」。

居追
 「立大戦前までチームのまとまりがなかったが、みんな慶応に勝ちたいという気持ちをしっかり持てるようになり、ここ1週間でチームがまとまってきた。明日はディフェンスがポイントになると思う。アタックは自信があるので後はいつも通りリラックスして自分たちのプレーを信じてやるだけです」。


 「慶応は長いキックを蹴ってくるので、こっちもSOと自分でしっかりキックを蹴って負けないようにしたい。後ろからチームをしっかりとコントロールして、バックススリーなのでトライを取って勝利に貢献したい。明日は体を張って、とにかく勝つ」。