選手インタビュー(3)~清水巧次郎~

 第3回はCB#24清水巧次郎選手(理工4)です。

――慶大戦まで残り1週間を切りました。現在のチーム状況を教えてください。
 「慶大戦、法大戦に向けて、個人個人がこれまで以上に緊張感を持って練習に臨んでいます。雰囲気はとてもいいと思います」。

――前節の日体大戦はスペシャルプレーから失点を許すなど、課題も残った試合でした。
 「“詰めの甘さ”が出た試合だったと思います。失点した場面は2度とも4thダウンまで追い込みながら、一瞬の気の緩みを突かれて得点を許してしまいました。そこは改善すべきところで、普段の練習から緊張感を持って臨まなければと思っています。ただ、失点した場面をのぞけばDFの出来は良かったと思います」。

――今年のDB陣の特徴はどんなところですか?
 「個々の経験値が高いことですね。自分自身も2年生の時からスターターとして出場していますが、ほかのDBも下級生の時から出場し続けている選手が多いんです。あとはしっかり集まれることと集まりの早さが今年の特徴だと思います」。

――ユニットとして気を付けていることはありますか?
 「DB陣としては、“後ろを死守して前で止める”ということを心掛けてプレーしています。ランでもパスでも一発でエンドゾーンまで持っていかれてしまったら、それはDBの責任。まずはしっかり後ろを守り切ることを心掛けています」。

清水巧次郎

――個人として心掛けていることは何ですか?
 「堅実に守ることですね。去年まではどちらかというとどんどん前に出て……という感じでしたが、経験を積んだことで守備範囲が広くなったと実感しています。それから、前ならあそこまでいける、後ろはここまで守れるといったように自分の守備範囲の限界も分かってきた。だからしっかり後ろに残ってじっくり守れるようになりました。あと、インターセプトも狙わなくなったかな。もともと狙ってできるようなものじゃないですが、去年までは少し回数を意識していた部分もあったんです。でも、インターセプトの回数がDBのバロメーターではないですからね。今年はとにかく堅実に、と思っています」。

――リーグ戦もいよいよ終盤に突入し、強豪校同士の対戦が始まりました。次節で戦う慶大が一足先に法大と対戦しましたが、この一戦をご覧になってどのような印象を持たれましたか?
 「最後は法大が地力の差を見せて勝ちましたが、慶大はチーム全体が良くまとまっている、統一感があるなという印象を受けました。前半は特にで、準備してきたことをしっかり出せたからあの展開になったんだと思います。(前半は慶大が2本のインターセプトを決めるなど、13-0と攻守にわたって法大を圧倒)個々のレベルも今まで対戦してきたどの相手よりも高いです」。

――慶大戦で警戒しなければいけないポイントはどこですか?
 「まず、QB#8の徳島選手。足がとても早いので要注意です。それから、パスユニットの完成度が高い。それぞれのWRが満遍なくパスキャッチできているから、とてもバランスがいいんです。でも、うちのDB陣なら守り切れると思います」。

――残り2試合を勝ち抜くために大事なことはなんだと思いますか?
 「まずは、春からやってきた自分たちのフットボールをやりきること。それからミスをしないことです。これからの試合ではミスをした方が負ける。集中力を持って試合に臨むことが大事だと思います」。

――“ミスをなくす”という意味では反則を少なくしていくことも大切ですね。
 「そうですね。今年のチームは特にイエローが多いので、それはなくしていかないといけないと思います。ただ、それが数値として出てくれているのは逆にありがたいです。意識がしやすいですからね」。

――最後に、チームとしての目標、そして個人としての目標をそれぞれ教えてください。
 「チームとしては、当然、甲子園ボウルで優勝してライスボウルに出場することです。個人としては、チームに貢献できる選手でありたいと思っています。それから、ビックプレーで試合の流れを変えられる選手になりたいです」。

 試合中、サイドライン際に立っているといろいろな声が聞こえてくる。プレーコール、チームスタッフからの指示、スタンドからの歓声……。そんな中、毎試合のようにサイドライン際で一際大きな声を出す清水の姿がある。時には劣勢の中にある味方を鼓舞し、時にはビックプレーを見せた仲間に賛辞を送り……。その姿からは、『チームのために』という強い思いが伝わってくる。“堅実に”を合言葉にしているという今季、昨季度々見せていたインターセプトはまだない。「自分は目立っちゃいけないポジションの選手だから」と謙遜(けんそん)するが、やっぱり彼の華麗なインターセプトが見たい!と思うのは私だけではないはずだ。

◆清水巧次郎 しみずこうじろう 理工4 都立富士高出 176cm・68kg