駒大に1-1の引き分け、勝ち点3獲得ならず/関東大学1部リーグ戦
前半は「やっととったボールなのだからもっと考えろ!」と神川監督からアドバイスが出るほどボールキープ率が悪かった。前に前にボールを入れるという駒大の得意戦法によって、何度もペナルティエリア 進入を許してしまった。そのため危うくゴールかというシーンもあったが「ああいうサッカーをされるとピンチに見えるかもしれないが、うちの選手は落ち着いて対処していた」(神川監督)とピッチ上ではなんの心配もなかったようだ。しかし、守備は安定していてもなかなか攻撃に移れない。駒大に攻撃の態勢を準備する前にボールを奪われることがしばしばあった。前半は忍耐の時間だった。
後半になりエンジンがかかりだす。山村(政経1)と交代した山本(政経3)が開始直後にシュートを放った。ゴールにはならなかったが、攻撃の機会をシュートで終われることで徐々にリズムを取り戻す。後半7分、13分、16分と立て続けにゴールまで後一歩というシーンを見せる明大。後半3分の笠原(商3)の好セーブによって助けられるなど、決して相手を圧倒し続けていたわけではないが前半とは違いゴールが奪う気配が漂っていた。後半34分、ピッチの中央にいた久保(法3)からロングパスが出た。そのパスを山本、三田(政経1)、駒大DF2人の計4人が接触しながら追いかける。バウンドしたボールを三田が拾い、駒大DFをかわすとすぐさまループシュートを放った。「前半からGKが前に出ているので狙ってみようと思っていた」(三田)と狙いすましたループシュートにGKは手が届かない。ボールはバーに当たりそのままゴールに入った。忍耐のサッカーだっただけにその喜びは大きい。三田はベンチにいた選手に走り寄って喜びを分かち合った。三田の芸術的なゴールによって勢いにのった明大。ようやく明大のペースになったのだが、喜びもつかの間、後半40分に同点にされてしまった。そしてその後は両校ゴールすることなく試合は終了した。勝てば単独2位だっただけに残り5分での失点は痛い。ホイッスルが鳴った直後、神川監督は「あぁ」と嘆いた。
「勝ち点1を取ったというより、勝ち点2失ったという印象が強い」(神川監督)。また何人もの選手が「勝ち試合を落とした」と言うように、押され気味ではあったが、自分たちのサッカーがもっと長い時間出せていれば今節は勝てた試合だった。J2のチームに勝つなど実力は高い。しかし、今大会はトーナメントではなくリーグ戦。優勝をするには安定して強さが出せなければいけない。今シーズンもクライマックスに近づいている。そろそろ完成したチームが見たい。
☆試合後のコメント☆
・神川監督
「良さを生かしている時間が少ない。次節も同じようなハードワークな戦い方をするチームなので、次こそ勝って勝ち点3を取りたい」。
・笠原
「勝ち試合を落とした原因は前半に自分たちのサッカーができなかったこと、後半に決めるべき時に決められなかったこと。ディフェンスに関しては問題なかったと思う。次節はとにかく勝つだけ」。
・山田(政経3)
「内容、結果ともに納得がいかない。反省点は多い。次も同じタイプにチームなので今日のような試合をしない。1週間で修正して勝ち点3を取りたい」。
・三田
「チーム全体がうまくいっていない。相手に押されていた。まだ優勝はあきらめていない」。
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