薄氷の勝利でリーグ5連勝 いざ、運命の2連戦へ/関東大学1部リーグ戦
ここまでリーグ全勝で勝ち進んでいる明大グリフィンズ。第5戦の相手は日体大トライアンファントライオンだ。山場としている慶大ユニコーンズ、法大トマホークスとの2連戦へ向け、磐石の勝利を収めたいところであった。だが、「みんな動けていなかった」(大野監督)と、オフェンス、ディフェンス共に十分に機能せず。最後は地力の差を見せつけて勝ちはしたものの、薄氷の勝利に不安が残った。
試合序盤の流れはものにしていた。トライアンファントライオンの攻撃を止めた直後のファーストシリーズに、いきなりビッグプレーが飛び出す。RB#33喜代吉(理工4)のランでゲインを重ねファーストダウンを獲得すると、すかさずQB#16田中(蔵・政経3)がWR#1安田(営3)へ右方42ヤードのロングパス!見事にこれが通り、エンドゾーンまで残り6ヤードに迫る。最後はRB#33喜代吉がタッチダウンランを決めて先制点を挙げた。
次シリーズでも、RB#28北村(政経3)、RB#6宇佐美(政経2)といった豊富なRB陣のランプレーで陣地を拡大し、K#22加藤(政経3)の25ヤードフィールドゴールで10―0。試合をリードした。
続くトライアンファントライオンの攻撃。相手RB、QBのランプレーを前に、ディフェンスが徐々に綻びを見せ始める。4th&8。「スペシャルプレーで来るのは分かっていたのに止められなかった」(小林(亮)・政経4)。フィールドゴールと見せかけてのランプレーに対応できず、一気にエンドゾーンへの進出を許してしまう。RB#28北村のロングゲインとRB#33喜代吉のダイブで追加点を挙げるも、ディフェンスに回ると再びフィールドゴール圏内までゲインされる。何とかして食い止めたいグリフィンズサイドであったが、またもフィールドゴールのフェイクからのタッチダウンパスを決められ16―14。接戦で試合を折り返した。
後半戦に入ると、「攻撃のリズムが悪かった」(安田)。突き放したいグリフィンズであるが、好調だったQB#16田中(蔵)とレシーバーとの呼吸が合わず、パスインコンプリートが目立った。だが、途中でランプレー主体のオフェンスに戻して立て直すと、徐々に地力の差が出てくる。RB#33喜代吉を軸にゲインを積み、RB#33喜代吉がこの日3本目となるタッチダウン。またQB#16田中(蔵)が駄目押しで、自身のファンブルを挽回する2度のタッチダウンランを決める。ディフェンス陣もDL#99小林(亮)のハードタックルを筆頭に、相手にプレッシャーを掛け続け、ゴールラインを割らせず。試合は37―14、グリフィンズの辛勝で終えた。
決して満足のいく内容ではなかった。前半戦では肉薄され、あわやという場面が何度も見られた。前節の東大戦に続き、大一番を前に露呈してしまったウィークポイント。そこを、「ストロングポイントに変えたい」(小林(亮))と息巻くも次節のユニコーンズは強力だ。同日に行われたトマホークスとの試合では、立ち上がりからトマホークスを圧倒。昨年度リーグ覇者を相手に互角以上に渡り合っていた。終盤に逆転を許して敗れはしたものの、その機動力はグリフィンズにとって脅威である。この大きな大きな壁を乗り越え、見据えるはトマホークスとの全勝優勝決定戦。残りの2試合が楽しみで夜も眠れない。
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