先制点守り切り法大に勝利/関東大学1部リーグ戦
前半立ち上がり、何度か危ない場面も見られた明治。DFラインの裏を狙われるシーンでは客席から「危ない!」と思わず叫び声を上げる姿も見られた。しかしそんな中、ゴールを守り切ったのは笠原(商3)を中心としたDF陣の安定感。12分には相手のフリーキックが枠を捕らえたが笠原が片手を伸ばしファインセーブでチームを救う。さらに続く13分にも楠木(営2)、蛭田(商4)が1対1の場面をしっかりと乗り切り攻撃の芽を摘み取った。すると22分、守備陣の頑張りに攻撃陣が答える。右サイドの都丸(4)、鹿野(文3)とパスを回し鹿野がゴール前にクロスを上げる。それを山村が頭で合わせるとボールはそのままネットを揺らした。念願の先制点を挙げた明治。その後も一進一退の展開が続くが、前半終了が近付く40分に最大のピンチが訪れた。右サイドを駆け上がりエリア内に進入する相手と、止めようとした小林(政経3)の攻防の場面。ボールを奪ったかと思われた直後、審判からファウルを告げる笛が鳴った。これで相手にPKのチャンスを与えてしまった。しかし雨のせいでスリッピーになっていたグラウンドに相手選手が足を取られ、この絶体絶命の場面を乗り切る。劇的な展開で前半を終えた明治は、1-0で後半に挑んだ。
迎えた後半も一進一退の展開。後半途中に阪野(商1)、田中(翔・文2)、山本(政経3)を投入し「点を取って勝つぞという意思表示をした」(神川監督)。一方守備面では、前半から抜群の安定感を見せる笠原が後半32分にも相手のヘディングシュートをはじき無失点に貢献した。41分には阪野からのパスを受け抜け出した山本がシュートを放つもが、これは惜しくもゴール右に逸れる。惜しい場面をつくり出した明治だったが決定力を欠き、試合は明治が逃げ切る形で幕を閉じた。
「調子のいい選手を使ったし、それだけの動きをしてくれた」(神川監督)という今節。久保(法3)に代わりスタメンに名を連ねた三田(政経1)も、山村と縦の2トップを組む形にしっかり適応し、「FC東京ユースで一緒にやってきただけある」(神川監督)と息の合ったプレーを見せた。前節悔しい負け方をしているだけに、しっかり気持ちを切り替え勝てるサッカーができたことは大きい。まだまだ続くリーグ戦。今日の勝利がこの先きっと選手たちの背中を押してくれるに違いない。
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