主将の意地見せる!渡邊(文)が堂々の3位/全日本学生選手権

1999.01.01
主将の意地見せる!渡邊(文)が堂々の3位/全日本学生選手権
 本大会2、3日目にはフリースタイルが行われた。渡邊(文)主将が準々決勝で今まで勝てなかった相手を破り、最後のインカレにして初の表彰台に上った。また、6月に行われた新人戦優勝の徳山もベスト8入り。出場した下級生から上級生までが全力を出し悔いのない戦いを見せた大会となった。

 フリースタイル1日目の試合には加藤(大)とグレコローマンスタイルのリベンジを果たすべく臨んだ徳山が勝ち残った。渡邊(文)主将を含め3人がフリースタイル2日目に駒を進めた。その中でも加藤(大)の好調さが際立った。初戦から1ポイントも許さない危なげない試合展開を見せる。「自分の距離で戦えた。うまく転べば上位にいける」(加藤(大))。

 そして大会最終日。加藤(大)は「高校時代にいい勝負をしていた」という山名(日体大)と対戦する。しかし、開始早々から攻め込まれ第1ピリオドを0-6であっさりと落としてしまう。続く第2ピリオドでは1ポイントを奪ったが結局は1-3。ベスト8にあと一歩のところで届かなかった。「もう一皮むけないと上位にはいけない。今回、良かったところと悪かったところが見つかり今後につながる」と宮原コーチ(平21営卒)。加藤(大)は「相手のペースにはまってしまった。自分の距離を意識して練習したい」と口にした。今大会を経験し、課題がはっきりとした。

 「まじめに練習して伸びてきた選手。よく前に出ている」(岩山監督)。そう評価されるのが徳山(理工2)。その言葉通り6月の新人戦で優勝するなど着実に成長してきている。本大会でもリードをされても落ち着いた試合運びでベスト8の成績を残した。4回戦では第1ピリオドを0-4で取られたが、そこから3-0、6-0と逆転した。「反省はあるが、現時点の力は出せた。満足はしてはいけないけど、良くやったと思う」(徳山)。持てる力を出し切り見ごたえのある試合を見せてくれた。

 その二人に増して、熱気に包まれた会場をさらに熱くしたのは渡邊(文)主将だ。2回戦を1-0、1-0で競り勝つと、入賞に向け迎えた相手は前評判の高かったロバーツ(国士大)。大一番に仲間から声援を受ける中始まった第1ピリオド。ロバーツの攻めに耐え、最初の2分間を0-0で終える。そしてボールピックアップの結果は渡邊(文)主将のシングレットの色と同じ青。このチャンスに足へのタックルで一気に場外に押し出し、このピリオドを制する。勝利に王手をかけた第2ピリオドも最終得点を得て勝利。この瞬間、明治側からは大喝采が巻き起こった。渡邊(文)主将はマットを叩き悔しがるロバーツを背に、息を切らしながら笑顔で喜びを表現した。続く準決勝ではこの階級で優勝したムジコフ山梨学大)と対戦し、ポイントを奪う善戦を見せたが2-0で惜敗した。だが「いけるとこまでいけた」(渡邊(文)主将)と納得の3位だ。「グレコローマンスタイルで塩﨑(農3)が3位になって、主将としてそれ以上行かなきゃってプレッシャーがあった」(渡邊(文)主将)。重圧から解放されほっとした様子も見せた。

 今年は2回の過酷な夏合宿を行い、力をつけたレスリング部。「全体的なレベルが上がった」と多賀総監督は語る。その成果を随所に見て取れた。渡邉(文)主将の3位もその努力を知れば、得るべくして得た結果であると言える。次に迎えるは全日本学生王座決定戦。今度はチームとして王座の栄冠を得てほしい。

[和久井孝洋]
レスリング部
夏合宿で成長したレスリング部