秋季リーグ戦展望Ⅱ~優勝へのキーパーソン――甲斐義和・水谷隼~
そして忘れてはいけないのがダブルスだ。甲斐は水谷とペアを組み、ダブルスとしてもリーグ戦に出場する。春は、優勝を目前にしながら最終日の早大戦で足立・笠原組(早大)に敗れ、相当悔しい思いをした。「気持ち切り替えて、インカレと秋、優勝目指す」。
まず目前のインカレでの優勝を果たすため、この夏はダブルスの強化に燃えた。より高いレベルを目指した厳しい練習にも耐え、迎えた本番のインカレ。決勝では、春戦った足立・笠原組を下し、ダブルス全戦全勝で優勝を果たした。「自身がついた」。
秋も負けてはいられない。ダブルスで勝つことが、明治にとって大きなポイントとなる。目標はもちろん「優勝すること」。さらに、ダブルスは全勝し、これまで逃してきた“最優秀ペア賞”を目指す!
そんな水谷も、“明治大学生”だ。ほかの選手と変わらずチームの勝利を願う。「(目指すは)もちろん優勝ですよ!」と臨んだ今年の春季リーグ戦。勢いづく早大に押され、悔しくもダブルスで負けてしまった。「自分は全勝して、チームの優勝に貢献したい」と言っていただけに、その悔しさは量り知れない。「インカレと秋でリベンジする。絶対に倒す気持ちで」。課題は甲斐とのダブルスの強化だ。これまではなかなか一緒に練習する時間も取れずに試合に出ていたが、この夏は約1カ月、ともに練習に励んだ。そして、インカレ本番。決勝では関東学生選手権優勝ペアの足立・笠原組(早大)と対戦。1点取るごとに声を出し、お互いにガッツポーズをする。試合の合間にはコミュニケーションを取り、完全に2人のペースで試合は進んでいく。水谷と甲斐は、“ダブルス”として成長していた。
しかし、ここで満足はしていられない。春に誓った秋でのリベンジを果たすときが来た。シングルスでも、ダブルスでも自分は負けない。明治の秋季リーグ5連覇達成へ。“世界の”水谷が明治を優勝へと導く。
関連記事
RELATED ENTRIES

